.biz
日本マイクロソフトとソフトバンク、どこからでも会社の固定電話で通話できる「UniTalk」
~スマホやWebブラウザから発着信可能
2019年6月17日 18:52
日本マイクロソフト株式会社は、ソフトバンク株式会社と次世代コミュニケーション分野での戦略的パートナーシップの締結を発表し、同社の企業向けコラボレーションプラットフォーム「Microsoft Teams」向けの音声通話サービス「UniTalk」の提供を8月1日より開始する。
UniTalkでは、Teamsのユーザーがオフィス/外出先からPC/タブレット/スマートフォンなどから固定電話番号(0AB-J番号)での発着信ができる新音声通話サービスで、Teams向けの通話サービスとしては国内初となる。
利用料金は1番号あたり税別月額800円で、別途ユニバーサル料金と初期費用1,000円(税別)が必要。そのほか、「Microsoft 365」または「Office 365」のライセンス契約も必須となっている。
なお、利用にはE1などエンタープライズ向けプランの契約が必須のため、個人やSOHOでの利用は難しいが、日本マイクロソフトによれば、それ以下のプランについてもサービスの提供を検討しているとのことだ。
同サービスを利用することで、050ではなく、03や06など地域性がある市外局番から始まる電話番号を利用したいという企業ニーズに対応でき、Teamsに業務上のコミュニーケーションを集約できるため、作業効率の向上が期待できるほか、社外でも会社の固定電話番号で通話できるため、在宅勤務やリモートワーク、フリーアドレスなど多様なワークスタイルに柔軟に対応できるとしている。
構成としては、Teamsのクラウドサーバーとソフトバンクの電話網を接続することで、クラスAの固定電話回線として高品質な通話品質を維持。
ソフトバンクでは、従来は企業オフィスに固定電話を導入する場合、社内で回線工事を行ない、PBXの運用や機器管理などが必要となっていたが、UniTalkでは基本的に必要とされる機能はすべてクラウド側に実装することで、インターネット回線と諸契約のみで簡単に導入できる点が利点と説明。また、一時的な番号の発行なども簡単に行なえるため、小規模オフィスにも最適としている。
従業員からのメリットとしては、社外から会社の固定番号で発信/着信が可能なため、営業活動の強化や顧客対応の効率化、在宅勤務やフリーアドレスといった場所にとらわれない働き方も推進できるとする。
クラウドを経由するという構成から、AIと組み合わせたソリューションの提供も検討されており、自動翻訳機能や音声対応ロボットよる電話対応機能開発など、音声コミュニケーションサービスの向上を図っていくとしている。
都内で開催された記者発表会には、日本マイクロソフト株式会社 代表取締役社長の平野拓也氏、ソフトバンク株式会社 代表取締役副社長執行役員兼COOの今井康之氏らが登壇。
平野氏は、Microsoft Teamsは次世代のコラボレーションプラットフォームであり、同社のビジネス製品としては史上最速の成長を記録しているサービスであると紹介し、国内でも導入が進んでいると説明した。
今井氏は、UniTalkはソフトバンクグループ総力を結集して新しい市場を創出するべく送り出すものであり、競合サービスとも競争力のある価格設定と、Teams向けの音声通話サービスとしては初であることを強調し、早期に100万契約(番号)の達成を目指すとした。