■■キーワードが含まれる記事名
●キーワード
■■Akiba PC Hotline!ヘッドライン 9月9日(土)
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20000909.html
●メモリインターリーブ(memory interleaving, interleaved memory)
メモリを複数のブロックに分割し、交互にアクセスすることによってメモリアクセスを高速化する技術。
高速なデバイスが低速なデバイスにアクセスする際には、高速なデバイスは低速なデバイスのスピードにあわせるために待機しなければならない。CPUに対するDRAMはこの低速なデバイスであり、コマンド発行~データ転送~コマンド発行~データ転送という一連の作業を続けて行なうことはできず、遅延(Latency)が生じてしまう。メモリインターリーブは、これを低減するもので、メモリ全体を2つ以上の複数のバンクに分割(2分割なら2-Way、4分割なら4-Way……という)する。アクセスしているメモリの続きが別のバンクにある場合には、転送完了を待たずに次のコマンドを発行。タイミングをオーバーラップさせることにより、遅延なく次のブロックの転送に移行することが可能となる。
【参考】
□キャッシュ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971209/key10.htm#L2cache
□レイテンシ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980526/key31.htm#CL
□DRAM
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980701/key36.htm#fpm-dram
■■ダイジェスト・ニュース (9月11日)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/digest/
●DCF(Design rule for Camera File system)
ディーシーエフ
ExifとCIFFをベースに、JEIDAが'98年に標準化したカメラファイルシステム規格。
Exifは、'94年に富士フィルムが提唱、翌'95年にJEIDA(Japan Electronic Industry Development Association:社団法人日本電子工業振興協会)の規格となった、JPEGを基本としたデジタルスチルカメラ用のファイルフォーマットの規格である。一方のCIFFは、'97年にキヤノンが提唱し、CIFFフォーラムで標準化された同様の規格で、ファイルフォーマットに加え、メディアレベルでの相互運用を考慮したファイルシステム(フォルダの構造やファイル/フォルダの命名規則等も含む)規格も含んだものとなっていた(Exifも後に規定)。
DCFは、これら規格をまとめる形で'98年12月に制定された運用ルールで、現在は、多くのデジタルスチルカメラに採用されている。ファイルシステムは、CIFFと同様の構造を持つFATファイルシステムで(命名規約等は若干異なる)、ルートに「DCIM」というフォルダを作成。その下に「100XXXXX~999XXXXX(Xは任意の5文字)」というフォルダを作成し、「XXXX0001~XXXX9999(Xは任意の4文字)」というファイル名でデータを保存していく。
関連するファイルには、同じファイル名を付けて拡張子で識別するが、DCFの規格内では、Exif準拠の画像ファイル(JPEG圧縮のExifファイルをベースに、一定の制限と必須情報の規定を追加したもの)である「.jpg 」とサムネイルファイル(画像ファイルの中に埋め込むことも可能)の「.THM」のみを規定。それ以外は、各社の自由裁量となっており、カメラとしての最低限の互換性を維持しつつ、自由に拡張できる仕様になっている。
□JEIDA規格(Exif Ver.2.1とDCF Ver.1.0の規格書がダウンロード可能)
http://www.jeida.or.jp/document/standard/index.html
□CIFF Forum(CIFFの規格書がダウンロード可能)
http://www.ciff-forum.com/
【参考】
□Exif
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971202/key9.htm#exif
□CIFF
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980903/key44.htm#CIFF
□JPEG
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980715/key38.htm#JPEG
■■後藤弘茂のWeekly海外ニュース
Intelの2001年モバイル戦略-フランク・スピンドラー副社長インタビュー(後編)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000911/kaigai01.htm
●APM(Advanced Power Management)
エーピーエム
IntelとMicrosoftが共同で開発し'91年に発表した、PCの電源管理機構。
元々はノートPC用の節電機構として策定されたもので、386SLや486SLに組み込まれたロジックをコントロールするためのBIOSインターフェイスとしてスタート。'92年に最初のバージョンがリリースされ、DOSやWindows上から、CPUのクロックダウンやスタンバイモードへの移行/復帰等の制御や、電源の状態監視などが行なえるようになった。ノートPCはもちろん、節電指向にあったデスクトップマシンにも広く採用されたが、'96年にリリースされたVer.1.2を最後にバージョンアップを終了。
現在は、同年にリリースされたより高度な電源管理機構「ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)」にリプレイスされている。
□APM 1.2
http://www.microsoft.com/hwdev/busbios/amp_12.htm
【参考】
□ACPI
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980310/key21.htm#ACPI
■■アルファデータ、USB-SCSI変換アダプタ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000912/alpha.htm
●ターミネーション電源(terminator power[TERMPWR])
SCSI(Small Computer System Interface)バスのターミネータ用に供給する5Vの電源。
複数のデバイスをバス型に配線するSCSIでは、バスの両端に抵抗を取り付けて終端する。この終端用の抵抗をターミネータといい、SCSIターミネータの場合には、信号に歪が生じないようにすることと、信号状態を確定するためにバスに一定の電圧をかけるという2つの目的がある。
バスを開放したままにしておくと信号の反射が発生し、それが干渉して信号に歪が発生する。終端にバスインピーダンスに等しい負荷をかけることにより、電力は全て消費され、信号を乱す原因となるこの不要な反射を防ぐことができる。これが1つ目の、そしてターミネータ本来の目的である。
SCSIバスでは、電圧の高低でバスの状態を判定している。データバスは、一定の電圧がかかった状態で非アクティブと規定されており、アクティブにする場合には、バスを低い側にドライブする。ターミネータ電源は、この非アクティブ時の電圧をかける目的にも使われており、最低1つのデバイスがこのターミネータ電源を供給しなければならない。通常は、イニシエーター(転送要求を出す側)となるホストアダプタが供給しており、ほとんどのデバイスも供給できるようになっている。
ちなみに、2本の抵抗だけで分圧と負荷を行なうターミネータをパッシブ(passive)型、レギュレータと組み合わせたタイプをアクティブ型という。
□T10 Technical Committee(SCSI規格を策定している委員会)
http://www.t10.org/
【参考】
□SCSI
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980407/key25.htm#ultra2scsi
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981105/key53.htm#Ultra160
□アクティブターミネータ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990128/key62.htm#active_terminator
■■三菱電機、電子銃の改良により3倍の輝度を実現する
ダイヤモンドトロンMM管を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000913/mitsu.htm
●cd/m2(candela per square meter)
カンデラまいへいほうメートル
輝度を表す単位で、1m2あたりの光度。ディスプレイなどの明るさを表す単位として用いられる。
光源がある物体を照らす時、光源の明るさの度合いを「光度(単位はカンデラ[cd])」、放射される光エネルギーの度合いを「光束(単位はルーメン[lm])」、物体に照射される光束の度合いを「照度(単位はルクス[lx])」、照射された物体表面の輝き(ディスプレイの場合は発光面の明るさ)を「輝度(単位はcd/m2)」という。
基本単位となる光度は、540THz(※1)の単色放射を放出した場合に、所定の方向における放射強度が683分の1W/sr(ワット毎ステラジアン[※2])である光源の光度を1cdとしている。1lmは、1cdの点光源から1sr(ステラジアン)の立体角に放射される光束。1lxは、1m2あたり1lmの光束が照射された時の照度。1cd/m2は、1m2あたり1cdの輝度であることを表す。
(※1)1THz(テラヘルツ)は1,000,000,000,000Hz。波長にすると、300万km÷1THz≒555.5nmで、黄緑色の可視光線。
(※2)1ステラジアンsrの立体角あたり、683分の1ワットのエネルギー。立体角の単位である1srは、球の半径の平方に等しい面積をもつ球面上の部分が中心に対して張る立方角の大きさで(光源から円錐形に光が広がっている様子を想像してもらいたい。この円錐の広がりの度合いが立体角)、全球面の立方角は4πsrとなる。したがって、1cdの理想的な点光源は4πlmの光束を放ち、1m離れたところで1lxの照度となる。
[Text by 鈴木直美]