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■■ ソニー、MICROMV規格第2弾のビデオカメラ「DCR-IP55」(AV)
―可動式グリップを採用しCCDをメガピクセル化
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020212/sony1.htm
●MICROMV方式
マイクロエムヴィほうしき
ソニーが開発し2001年にリリースした、3.8mm幅の小型カセットテープを使ったデジタルビデオ規格。
家庭用のデジタルビデオカメラに使われているDV方式と同等のクオリティを、よりコンパクトなシステムで実現するもので、カセットのサイズを、46×30.2×8.5mm(幅×奥行き×高さ)と従来のミニDVカセットの1/3(容積比)に縮小。テープ厚は従来の薄手テープ(80分タイプ)と同じなので、そのままでは容量が大幅に低下してしまうが、記録密度の向上と圧縮方式にMPEG-2を採用(圧縮率はDVの2倍)することによって、標準テープ/標準トラック記録のミニDVカセットと同じ60分の録画を実現する。
サーチ機能を向上させるために、メインの映像データとは別にサーチ用の画像データを記録するようになっており、カセットには64kbitのICメモリ(micro CassetteMemory)が標準で搭載されている。
【MICROMVとminiDV】MICROMV | miniDV | |
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輝度信号 | ||
水平解像度 | 約500本 | |
サンプリング周波数 | 13.5MHz | |
量子化ビット数 | 8bit | |
色信号記録 | ||
サンプリング周波数 | 6.75MHz | |
量子化ビット数 | 8bit | |
- | ||
映像信号圧縮方式(転送レート) | MPEG-2(12Mbps) | DV(25Mbps) |
音声記録方式 | MPEG-1 Audio Layer2 | PCM |
カセットサイズ(容積) | 46×30.2×8.5mm(約12立方cm) | 66×48×12.2mm(約39立方cm) |
テープ幅 | 3.8mm | 6.35mm |
テープ厚 | 5.3μm | 7μm(標準)、5.3μm(薄手) |
トラックピッチ | 5μm | 10μm(SP)、6.67μm(LP) |
テープスピード | 5.657mm/sec | 18.831mm/sec |
ドラム径 | 21.7mm | |
ドラム回転数 | 6,000rpm | 9,000rpm |
カセットメモリー | 64kbit | 4kbit(任意) |
録画記録時間 | 60分 | 60分(薄手=80分、LP=1.5倍) |
【参考】
□DV
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980428/key28.htm#DV
□各種ビデオ規格
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000824/key132.htm#video
■■ Pシグマ、レンズ交換式一眼レフデジカメ「SD9」
~2月24日開幕のPMA2002で展示
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0213/sigma.htm
Foveonが開発した、RGBの3色をひとつのセルで取り込むことができるCMOS撮像素子(イメージセンサ)。
デジタルカメラなどに使われている撮像素子は、チップの表面に、微細なフォトダイオードを並べた構造になっている。フォトダイオードは、光の強弱に応じて電荷を発生する半導体で、それ自身には色をとらえる能力がないため、カラー画像を取り込むためには、入射光を色要素別に取り込む必要がある。
一般的なデジタルカメラやビデオカメラに使われている単板式のカラー撮像素子は(※1)、フォトダイオードの上に、3~4色(※2)のカラーフィルタをモザイク状(※3)に配置し、個々のフォトダイオードが個別の色要素に反応する仕組みになっている。したがって、撮像素子上の物理的な1画素は、実際には1色分の情報しか検出しておらず、周囲の画素を演算することによって、画像上の1画素分のフルカラー情報を生成している(※4)。
Foveon X3は、従来のフィルタを使った撮像素子とは異なり、シリコンに浸透する光の深さが波長によって異なる(※5)という性質を利用して色分解を行なう。具体的には、浸透深さに合わせた3層で1画素を構成。最上層で浸透しにくい短波長の青成分を、次の層で緑成分を、最下層で浸透しやすい長波長の赤成分を検出する仕組みになっている。演算で補間することなく、撮像素子上の物理的な1画素でフルカラー情報が得られるため、色の滲み(偽色)を押さえたシャープな画像を得ることができる。
※1 放送局などで使われている大型のビデオカメラでは、3枚の撮像素子を使って個別に色情報を取り込む3板式のものが多い。
※2 原色フィルタの場合はRGB(Red, Green, Blue)の3色、補色フィルタの場合はCMYG(Cyan, Magenta, Yellow, Green)の4色が一般的。
※3 カラーフィルタは様々な配列が考案されてきたが、一般には、市松状に緑を配置し、その間に赤と青を配置するベイヤー方式(KodakのBayer氏が考案)が広く使われている。
※4 一部のデジタルカメラがサポートするRAWデータは、このような処理を行なわずに撮像素子の各画素の出力をそのままデジタル化したものが記録される。
※5 空気中では、波長が短い光ほど大気で錯乱されやすいために空が青く見え、長い波長の光ほど大気を浸透しやすいため朝夕の空が赤く見える。
□Foveon Inc.
http://www.foveon.com/
【参考】
□CCD撮像素子
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980324/key23.htm#CCD
□CMOS撮像素子
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000120/key104.htm#CMOS
□フォトダイオード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010802/key176.htm#PHOTODIODE
□原色カラーフィルタ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990701/key82.htm#RGB
□補色カラーフィルタ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0118/key193.htm#HOKAN
■■ IBM、メモリ高速化チップ「MXT」搭載のラックマウントサーバー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0213/ibm.htm
●MXT(Memory eXpansion Technology)
IBMが開発した、メインメモリーの内容を圧縮することによって、利用可能なメモリ領域を拡大する技術。
ディスクスペースを節約するために、プログラムやデータを圧縮して保存するということがしばしば行なわれる。DriveSpaceやNTFSの圧縮機能のように、特別なツールを使うことなくリアルタイムに圧縮/伸長を行なうことによって、アプリケーションから透過的に利用できるものもあるが、MXTはこれと同じようなことをCPU~メインメモリ間で行なう。
MXTのシステムでは、CPUとメインメモリ間に、データの圧縮/伸長を行なう専用のハードウェアと高速なキャッシュメモリを用意。メモリコントローラは、CPUに仮想的なメモリアドレスを提示し、頻繁にアクセスするコードやデータは、無圧縮のまま高速なキャッシュ上に、使用頻度の低いものは、リアルタイムに圧縮して物理的なメインメモリに格納する。圧縮率は1:1(無圧縮)から64:1で(一般的な利用では2:1~6:1程度)、パフォーマンスをそれほど落とすことなく、利用可能なメモリ容量を搭載したメモリのおおむね2倍に拡大できるとされている。
□MXT(e-business Innovation Showcase)
http://www-4.ibm.com/software/ebusiness/innovations/mxt_middle_no.html
□Technology for xSeries Servers (IBM Journal of R&D Vol. 45, No.2, 2001)
http://www.research.ibm.com/journal/rd45-2.html
■■ エプソン、省スペース化したドットインパクトプリンタ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0213/epson.htm
●ドットインパクトプリンタ(dot impact printer)
ピンを使ってインクリボンに小さな点を打ち出し、紙に文字を印刷するプリンタ。
小さな点を印字して文字を構成するタイプをドットマトリックス方式、印字機構に機械的な衝撃力を使用するタイプをインパクト方式という。
ドットインパクトプリンタの印字ヘッドは、ピン(ワイヤー)を縦や横に並べた、あるいは縦横に束ねた構造になっており、これを水平に移動しながら、所定のピンを動かしてインクリボンのインクを紙に打ち出す。古くからあるオーソドックスなプリンタのひとつであり、'80年代までは、広く一般に使われていたが、構造上、動作音が大きく高速化や高画質化が難しいため次第に衰退。一般市場は、インクジェットやレーザープリンタ(正確には電子写真方式)にすっかりリプレイスされ、ドットインパクトプリンタは姿を消してしまった。しかし、複写式伝票の出力などは、このインパクト方式でしか対応できないため、市場を縮小しつづけながらも細々と製造がされている。
【参考】
(2002年2月22日)