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■■コダック、USBインターフェイスを備えた206万画素デジタルカメラ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990622/kodak.htm
光の3原色であるRGB(Red, Green, Blue)を使用したカラーフィルター。
デジタルカメラなどに使われているCCD撮像素子は、フォトダイオードという半導体を格子状に配したデバイスで、このフォトダイオードが、光の強弱を電気信号に変換。デジタルカメラの場合は、これをデジタル値に変換し、画像データとして記録している。フォトダイオード自体には、色を識別する能力はないため、カラー画像を取り込む場合には、各色要素別に取り込む必要がある(※1)。
色要素の分離に使用するフィルターには、光の3原色であるRGBを使用するタイプと、その補色であるCMY(Cyan, Magenta, Yellow[※2])を使うタイプがあり、前者を原色フィルター、後者を補色フィルターと呼んでいる。光の3原色に忠実な原色フィルターは、そのままストレートにデジタルデータに変換できることもあり、一般に色の再現性がよく、デジタルカメラにはこのタイプが好んで使われている。一方の補色フィルタは、主にビデオカメラに使われているタイプで、光の透過率が高いため感度の点で有利とされている(技術の向上で両者の差はなくなりつつあるが)。
(※1)1枚のCCDで色要素別に複数回スキャンする方法、フォトダイオードの各素子に各色のフィルターを付けたCCD撮像素子を使う方法、複数のCCD撮像素子(R、G、Bの3板式やG、RBの2板式)を使う方法がある。
(※2)実際には、人間の視覚に敏感な緑を加えた4色で構成することが多い。
【参考】
□CCD(Charge Coupled Device)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980324/key23.htm#CCD
●テガルス
電子メール(インターネットメール)とFAX間の双方向通信を提供するNTTの通信サービス。
電話回線に接続された通常のFAXの送信内容を、電子メールとして送付したり、電子メールの内容を相手先のFAXに出力することのできるサービスで、FAXから送られた内容は、GIF形式の添付ファイルとして送付。電子メールからの送信内容は、センター側でFAXイメージに変換し、指定したFAXに送信される仕組みになっている。通常のメッセージのほかに、添付したテキストファイル、GIF、TIFF、JPEG形式の画像ファイル、Microsoft Wordの文書ファイル、一部のプリンタ形式(プリンタ出力をファイルにしたもの)、指定したURLのページに対応している。
サービスの利用にあたっては、通常、送信側のメールアドレスもしくはFAXがサービスに加入している必要があり(送信先は任意)、電子メールから送信する場合には「インターネット接続型サービス 」を(※1)、FAXから送信する場合(FAX→FAXも可能)には「FAX接続型サービス」を契約。通信料は、全国一律(国内のみ)で1頁25円(土日祝祭日、夜間は19円)となっている。
なお、FAXを電子メールで受け取りたい場合には、送信元のFAXがテガルスに契約しているか、受信側でテガルスの着信課金契約を行なう必要がある。
(※1)このほかに、ユーザー側のLANとテガルスを専用線で接続する「専用線接続型サービス」も用意されている。
□「テガルス」ホームページ
http://www.vcs.cae.ntt.co.jp/tegarusu/
■■コンパック、スマートカードスロットも備えたB5サイズのCE機
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990624/compaq.htm
●スマートカード(smart card)
クレジットカード大のプラスチックカードに、IC(Integrated Circuit~集積回路)チップを組み込んだデバイス。ICカード(ICC[IC Card])、あるいはチップカードとも。
スマートカードの定義は、ベンダーや団体によってまちまちであり、ICカードやチップカードと同義で用いられることもあれば、特定の機能や規格に準じたものを指すこともある。いずれにしても、従来の磁気ストライプカード、あるいは単に磁気カードと呼ばれていたカードに対する呼び名であり、国内ではICカードと呼ばれることが多い。
基本コンセプトは、メモリに読み込んだ情報を通貨の代わりにやりとりする、いわゆる電子マネーのアイデアとして、'74年にフランスのRoland Morenoが考案。'79年には、マイクロプロセッサを組み込んだカードが登場し、様々な分野ヘの応用が本格的にはじまる。わずかな情報を記録するだけの磁気カードに対し、より多くの情報が記録でき(※1)、セキュリティをはじめとする様々なインテリジェントな機能を組み込めるのが大きな特徴。各地で行なわれている電子マネーの実験をはじめ、衛星放送の端末やカード電話、認証用のIDカードなどで実用化されている。
仕様面では、純粋なメモリカードタイプから、セキュリティ機能などをハードウェアに組み込んだワイヤードロジックタイプ、CPUを組み込んだプログラマブルなマイクロプロセッサタイプなどが主流になりつつあり、Sun MicrosystemsのJava Card、Mondex InternationalのMULTOS、MicrosoftのSmart Card for Windows などのスマートカードOSが登場。物理面では、ISOでピンコンタクト型「ISO/IEC 7816」と、コンタクトレスの非接触型(伝送距離数ミリの密着型)「ISO/IEC 10536」が標準化されているほか、数センチ~10センチの距離に近づけるだけで接続できる近接型(ISO/IEC 14443)や、数10センチの距離でも伝送可能な近傍型(ISO/IEC 15693)の標準化も進められている。
(※1)ISOやJISで標準化されている磁気カードの容量は、1トラックタイプ(JISでいうI型)がわずか72バイト(制御情報なども含む)。2ないし3トラックとして使用するタイプ(II型)でも、最大で226バイトまでしか記録できない。これに対し、スマートカードは、数100バイトから32KBクラスの大容量タイプまでリリースされている。
□Smart Card Industry Association
http://www.scia.org/
□Smart Card Forum
http://www.smartcrd.com/
□Smart Card Museum(The Smart Card Cyber Show)
http://www.cardshow.com/museum/exhibition.html
□電子商取引実証推進協議会ICカードワーキンググループ
http://www.ecom.or.jp/about_wg/wg07/index.htm
□Java Card
http://java.sun.com/products/javacard/
□Smart Cards for Windows
http://www.microsoft.com/windowsce/smartcard/
□MULTOS
http://www.multos.com/
■■PC EXPO 展示会場レポート
~ モバイル端末ではPalmシリーズに人気集中 ~
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990625/pcexpo06.htm
●DTS(Digital Theater Systems)
ディーティーエス
Digital Theater Systemsが開発したサラウンド方式(※1)。
'93年に公開された、スピルバーグの「ジュラシックパーク」とともに発表された、劇場用のマルチチャンネル音声システム。Dolby Digital(AC-3)と同様の5.1(※2)サラウンド方式だが、圧縮率が低く高音質なのが大きな特徴となっている。
Dolby Digitalのデジタルトラックは、既存のアナログトラックと同じようにフィルム上に光学的に記録されている。具体的には、巻き上げ用のツメを引っ掛ける孔の間のわずかな領域に、高度に圧縮されたサウンドデータが記録されている。一方のDTSでは、フィルム上には同期再生用のタイムコードだけを光学記録し、データ本体はCD-ROMに格納する方式を採用。このため、Dolby Digitalのような高圧縮は要求されず、音質を優先したエンコードが可能なうえ、各国向けの吹き替え版もディスクのみで対応することができる。
このDTSは、劇場映画のほかに、DVDやLD、CDなどにも採用されており、対応ソフトや対応ハードがいくつかリリースされている。
【DTSの基本仕様】
(※2)フロントに左右とセンターの3チャンネル、リアに左右2チャンネルの計5チャンネルと、低域用のサブウーファー1チャンネルを加えた、6チャンネルで構成するサラウンド方式。
□DTSのホームページ
http://www.dtstech.co.jp/
【参考】
□DolbyDigital(AC-3)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980303/key20.htm#AC-3
[Text by 鈴木直美]