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■■Rioworks、HDD不具合の対策ドライバを公開
~AMI Windows 2000ドライバが原因~
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000817/rioworks.htm
●IDE RAID(Integrated Device [or Drive] Electronics Redundant Arrays of Inexpensive [or Independent] Disk)
アイディーイーレイド
安価なIDE/ATA(AT Attachment)ドライブを使って構成するRAIDシステム。
RAIDは、複数台のディスクドライブを利用して、ディスクの容量や高速性、信頼性を向上する技術で、従来は、SCSIドライブ等を使って構成するのが一般的だった。これは、ドライブの性能や容量、接続可能なデバイス数の点でSCSI(Small Computer System Interface)ドライブの方が有利であったことに起因する。しかし、近年はSCSIならではのメリットは薄れ、代わって、IDE/ATAのコストパフォーマンスの高さが際立つように様になってきた。
IDE RAIDは、高速大容量化の一途をたどる、コストパフォーマンスの高いIDE/ATAドライブを使って構成するRAIDシステム。一般には、IDE/ATAコントローラとソフトウェアを組み合わせたものや、IDE/ATAコントローラにハードウェア的にRAID機能を持たせた、比較的安価な製品を指す(※1)。 少し前までこの種の製品は、前者のタイプが主流で、コントローラに接続されたドライブを使って、ストライピング(RAID0)やミラーリング(RAID1)の機能を提供する。2000年に入って、ハードウェアを実装したインテリジェントなコントローラを各社がリリース。以前は、SCSI製品にしかなかったRAID5(IDE/ATAの制約上、今のところは3ないし4台で構成)をサポートする、本格的な製品も登場している。
(※1)IDE/ATAドライブを使うタイプにはこのほかに、RAIDの機能を全てドライブ側に持たせ、PCからは1台の通常のドライブとして見えるようにしたタイプもある。
【参考】
□RAID
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980113/key13.htm#raid
□ストライピング(striping)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000608/key122.htm#striping
□ミラーリング(mirroring)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000608/key122.htm#mirroring
■■ダイジェスト・ニュース (8月17日)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/digest/
●MDLP(Mini Disc Long Play mode)
エムディーエルピー
ソニーが'99年に提唱(2000年に商品化)した、データ圧縮にATRAC3を使うMDの長時間ステレオ録音再生モード。
MDは、ソニーが'91年に発表した(発売は'92年)、光磁気ディスク(MO~Magneto Optical disk[※1])を使ったオーディオデバイスである。メディアは、カートリッジに収められた直径64mmの小型ディスクで、データ容量は約140MBと、CDの650MBに比べるとかなり小さい。このメディアを使って、CDと同等の記録時間を実現するために、MDでは、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)と呼ばれる圧縮符号化技術を使用。データを約1/5に圧縮することによって、同等の録音時間を実現している(ビットレートは292kbps)。
MDLPは、この圧縮コーデックに、メモリースティックウォークマンなどに採用しているATRAC3を使った新規格で、2倍長のステレオ長時間モード「LP2モード」と、4倍長のステレオ長時間モード「LP4モード」が用意されている(※2)。ATRAC3は、ATRACと同等の音質で2倍の圧縮率が実現できるとされており、LP2モードはまさにそれをそのまま反映している。
ビットレートを1/2に落とすことによって、既存のメディアを使用しながら、2倍の長時間録音を実現している。ATRAC3では、MP3などにも使われている、ステレオ信号の左右の相関性を利用して圧縮効率を高めるJoint Stereoもサポートされている。LP4モードではこれも併用し、音質の劣化を最小限に留めながら、ビットレートをさらに1/2に落としている(LP2/4で録音されたトラックは、従来のATRACでは再生できない)。
(※1)PC用のストレージとして用いられているMOが、メディアに一定の磁界をかけておき、レーザー光のON/OFFで記録する光変調方式(LIM~Light Intensity Modulation)を採用しているのに対し、MDは、メディアに一定のレーザー光を照射しておき、磁界の方向を変えて記録する磁界変調方式(MFM~Magnetic Field Modulation)を採用している。
(※2)従来の製品では、通常のステレオ録音モード「SPモード」のほかに、片チャンネルだけ使って2倍長にする「モノラル長時間モード」もサポートされていた。
【参考】
□ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991119/key98.htm#atrac
□MD DATA
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981203/key57.htm#MD_DATA
□メモリースティック(Memory Stick)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990218/key65.htm#Memory_Stick
■■AKIBA PC Hotline! HotHotレビュー by Ubiq Computing
USB接続でノートにも最適、TVチューナー内蔵MPEG-2キャプチャユニット
~「SmartVision Pro for USB」~
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000818/hotrev76.htm
家庭用VTRの規格。
これまで発売されてきた家庭向けのVTRには、U規格、ベータ(ベータマックス)、VHS、8mm、DVの5系統に分類される。
VHSの音声は、当初からの固定ヘッド方式に加えて、'83年にはFM記録方式の「VHS-HiFi」を追加。'87年には、輝度信号記録を広帯域化した「S-VHS(Super VHS:エスブイエイチエス)」がリリースされ(VHS-C版はS-VHS-C)、このS-VHSのオプションとしてPCM録音が用意されている('90年発表)。また'98年には、このS-VHSと同等の記録を標準テープで実現する技術「S-VHS ET(S-VHS Expansion Technology)」も発表。一般に普及しているのはこのS-VHS機までだが、このほかにも、ハイビジョンの録画再生に対応した「W-VHS('93年)」や、デジタル放送の録画再生に対応した「D-VHS」('95年発表'99年商品化)も製品化されている。
映像は、720×480ピクセルの60フレーム(NTSC仕様)を、JPEGやMPEGなどと同様の手法で約1/5に圧縮(MPEGの様なフレーム間の相関を利用した圧縮は行なわない)。音声は、32/44.1/48kHzの2ch(16bit)または、32kHzの4ch(12bit)PCM。
カセットは、広く一般に使われているマッチ箱大のミニDVカセットのほかに、大型のスタンダードDVカセットが用意されており、スタンダードDVカセットでは、標準モードで最長270分の長時間録画が可能となっている。
名称 | 読み方 | テープ幅mm | サイズ mm(幅×奥行き×高さ) |
---|---|---|---|
U規格 | ユーきかく | 19(3/4in) | 221×140×32 |
ベータマックス | ベータマックス | 12.65(1/2in) | 156×96×25 |
ベータハイファイ | ベータハイファイ | ||
ハイバンドベータ | ハイバンドベータ | ||
EDベータ | イーディーベータ | ||
VHS | ブイエイチエス | 12.65(1/2in) | 188×104×25 |
VHS-HiFi | ブイエイチエスハイファイ | ||
S-VHS | エスブイエイチエス | ||
W-VHS | ダブリューブイエイチエス | ||
S-VHS ET | エスブイエイチエスイーティー | ||
D-VHS | ディーブイエイチエス | ||
VHS-C | ブイエイチエスシー | 92×59×23 | |
S-VHS-C | エスブイエイチエスシー | ||
8mm | はちみり | 8 | 95×62.5×15 |
Hi-8 | ハイエイト | ||
Digital8 | デジタルエイト | ||
DV | ディーブイ | 6.35 | 66×48×12.2 |
125×78×14.6 |
【参考】
□DVコーデック
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981119/key55.htm#DVcodec
□DV
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980428/key28.htm#DV
[Text by 鈴木直美]