イベントレポート

GIGABYTE、Intel X299チップセット搭載マザーボードを5製品展示

 GIGABYTEは、「COMPUTEX TAIPEI 2017」会場近くにプライベートブースを構え、今後発売を予定している新製品などを展示した。本稿ではそれらの中から、Intel X299チップセット搭載マザーボードを取り上げる。

 GIGABYTEが展示したIntel X299チップセット搭載マザーボードは、ゲーミング向け製品が4製品、メインストリーム向けが1製品の5製品。いずれもATX仕様となっている。また、このIntel X299チップセット搭載マザーボードより、製品の型番表記が変更となった。

 従来まで、GIGABYTE製マザーボードは、「GA-Z270X-Ultra Gaming」というように、「GA-“チップセット名”-“ブランド名”」という表記となっていた。しかし今後は、頭の“GA”がなくなり、“チップセット名”と“ブランド名”をスペースを空けて並べるという表記となっている。

 まずは、今回展示されたIntel X299チップセット搭載マザーボードからこの表記となるが、今後発売する製品も、すべてこの形式の表記になるという。なお、いずれの製品も発売時期および価格は未定で、日本では製品数をおさえて販売する計画とのこと。

X299 AORUS Gaming 9

 「X299 AORUS Gaming 9」は、ゲーミング向けIntel X299チップセット搭載マザーボード最上位モデル。

 最新のIntel Z270チップセット搭載マザーボード同様に、電源回路は第4世代のIRデジタル電源コントローラと第3世代PoweIRstage ICを搭載し、CPUの性能を最大限に引き出せるという。

 また、全メモリスロットとPCI Expressスロットには金属製のI/Oシールドアーマーが装着され、マザーボード裏面にもベースプレートアーマーを装着。有線LANは、Killer E2500とIEEE 802.11ac準拠のWireless-AC 1535の「Killer DoubleShot」に加えて、Intel製Gigabit Ethernetも搭載。

 PCI Express 3.0 x16スロットは5本、PCI Express 3.0 x4対応M.2スロットは3本で、全M.2スロットにヒートシンクを装着。Intel Optane Memoryにも対応する。また、U.2アダプタも付属しており、U.2対応SSDも利用可能となっている。

 オーディオ回路は、「ESS Saber 9018K2M」にオペアンプとして「LME 49720」と「OPA1622」を搭載し、SN比は127dBで、Sound BlasterX 720°もサポートする。

 このほか、メモリスロットの間や全PCI Expressスロット、ヒートシンク、リアI/OパネルカバーなどにフルカラーLEDを搭載し、専用ユーティリティで自在に発色やフラッシュパターンをコントロールできる「RGB Fusion」にも対応している。

X299 AORUS Gaming 7

 「X299 AORUS Gaming 7」は、ミドルハイレンジのIntel X299チップセット搭載マザーボード。

 全メモリスロットやPCI Expressスロットに金属製のI/Oシールドアーマーを装着したり、電源回路は第4世代のIRデジタル電源コントローラと第3世代PoweIRstage ICを搭載する点は同様だが、裏面のベースプレートアーマーが省かれていたり、M.2スロットのヒートシンクが1スロットのみ装着、搭載オーディオDACが異なるなどの違いがある。

 有線LANは、Killer E2500とIEEE 802.11ac準拠のWireless-AC 1535のKiller DoubleShotに加えて、Intel製Gigabit Ethernetも搭載。PCI Express 3.0 x16スロットは5本、PCI Express 3.0 x4対応M.2スロットは3本で、Intel Optane Memoryにも対応。

 オーディオ回路は、ALC1220+ESS Saber 9018の構成で、SN比は121dB、Sound BlasterX 720°もサポート。メモリスロットの間や全PCI Expressスロット、ヒートシンク、リアI/OパネルカバーなどにフルカラーLEDを搭載し、「RGB Fusion」にも対応している。

 Thunderbolt 3は搭載しないが、オプションの拡張カードを増設することで利用可能となる。

X299 AORUS Ultra Gaming

 「X299 AORUS Ultra Gaming」は、ミドルレンジのIntel X299チップセット搭載マザーボード。従来の“Gaming 5”と同等の位置付けとなる。

 電源回路は上位モデル同様、第4世代のIRデジタル電源コントローラと第3世代PoweIRstage ICを搭載し、全メモリスロットやPCI Expressスロットに金属製のI/Oシールドアーマーを装着。メモリスロットの間や全PCI Expressスロット、ヒートシンク、リアI/OパネルカバーなどにフルカラーLEDを搭載し、「RGB Fusion」にも対応する点も同様。

 ただし、有線LANはIntel製Gigabit Ethernetのみとなり、オーディオ回路もALC 1220採用と、仕様は抑えられている。

 PCI Express 3.0 x16スロットは5本、PCI Express 3.0 x4対応M.2スロットは3本で、Intel Optane Memoryにも対応。M.2スロットのヒートシンクは1本のみ装着される。Thunderbolt3は搭載しないが、オプションの拡張カードを増設することで利用可能となる。

X299 AORUS Gaming 3

 「X299 AORUS Gaming 3」は、Intel X299チップセット搭載マザーボードのエントリーモデル。

 エントリーモデルということで、I/Oシールドアーマーが全メモリスロットとPCI Expressスロット2本のみとなっており、M.2スロットも2本となっている。また、フルカラーLEDもヒートシンクやPCI Expressスロット2本のみに搭載する。

 ただ、電源回路は上位モデル同様に第4世代のIRデジタル電源コントローラと第3世代PoweIRstage ICを搭載。有線LANはIntel製Gigabit Ethernetのみとなり、オーディオ回路もALC 1220採用となる。Thunderbolt3は搭載しないが、オプションの拡張カードを増設することで利用可能となる。

X299 UD4

 「X299 UD4」は、今回展示されたIntel X299チップセット搭載マザーボードの中で、唯一メインストリーム向けの製品。

 メインストリームの中でも比較的エントリーレベルの製品となるため、メモリスロットやPCI Expressスロットのシールドが省かれており、ヒートシンクも最小限。また、基板上のLEDイルミネーションも省かれている。

 それでも、オーディオ回路には上位モデルと同じSN比120dBの高音質DACを採用したり、「RGB Fusion」により、別途接続したLEDケーブルのイルミネーションコントロールには対応するなど、メインストリーム向けではあるが、こだわった仕様となっている。

 メモリスロットは8本、PCI Express 3.0 x16スロットは5本、PCI Express 3.0 x4対応M.2スロットは2本で、Intel Optane Memoryにも対応している。

 有線LANはIntel製Gigabit Ethernetコントローラを採用。Thunderbolt 3は搭載しないが、オプションの拡張カードを増設することで利用可能となる。