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6列の物理キーボードが復活した「ThinkPad X1 Carbon」

「ThinkPad X1 Carbon」

 Lenovoは4日(米国時間)、6列の物理キーボードを復活させた第3世代の「ThinkPad X1 Carbon」を2015 International CESにて発表した。ワールドワイドでの発売は1月。価格は1,249ドルより。

 2014年のCESで発表されたThinkPad X1 Carbonは、アクティブなアプリや、ユーザーの指定に応じてファンクションキーの機能を動的に変更できる「Adaptiveキーボード」を採用。Adaptiveキーボードは、モードによって変更される機能をグラフィカルに表示し、タッチで操作できるのが特徴となっていた。

 鳴り物入りでの採用だったが、1年後に発表された第3世代では、大胆にも早速そのAdaptiveキーボードを廃止し、従来からの物理的な6列キーボードを復活させた。また、タッチパッド上部にあるトラックポイント用ボタンも独立したハードウェアボタンに戻った。

 現時点でキーボード変更の理由は不明だが、Adaptiveキーボードの評判があまり良くなかったのであろう。短期間での変更は、信念がぶれているようにも見えるが、今や世界シェア1位となったLenovoの迅速な経営判断の現われとも言えよう。なお、第3世代のキーボードは「Precision Keyboard」と呼ばれ、バックライトを搭載する。

 主な仕様は、CPUが第5世代Core、メモリ最大8GB、ストレージが最大PCI Express接続の512GB SSD、液晶が最大2,560×1,440ドット表示/タッチ対応14型、OSがWindows 8.1。

 インターフェイスは、OneLink 1.0、Mini DisplayPort、HDMI出力、指紋センサー、Ethernet拡張接続、Bluetooth 4.0、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、720p Webカメラなどを装備。オプションでLTEにも対応する。

 バッテリ駆動時間は最大10.9時間。本体サイズは331×226.5×17.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.31kg。筐体は従来通りカーボンファイバー製で、この重量は14型ビジネス向けUltrabookとして最軽量としている。

液晶は180度開く。最大解像度は2,560×1,440ドット
物理ファンクションキーが復活したPrecision Keyboard
トラックパッド

(若杉 紀彦)