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ASUS、FonepadとTransAiOの製品発表会を開催

~FonpadはIIJ SIMが必ず当たるキャンペーン実施

Fonepad
4月19日 開催

 ASUS JAPAN株式会社は、日本初のAtom搭載Androidタブレット「Fonepad ME371MG」および、Windows 8/Androidハイブリッドの液晶一体型端末「TransAiO P1801」の発表会を開催した。製品の詳細については、関連記事を参照されたい。

 発表会ではまず、同社マーケティング部部長のシンシア・テン氏が登壇。2012年11月に行なわれた、2画面ノートPC「TAICHI」の発表会では、ASUSTeK Computer本社会長のジョニー・シー氏が、同社の製品開発方針である「In Search of Incredible」(挑め。想像を超えたその先へ。)という標語を紹介したが、テン氏は、今回の2製品もその流れを汲む新世代の製品であると説明。

 同社が最近発売した独創的な製品としては、先に挙げたTAICHIのほか、タブレットにもなるスマートフォンの「Padfone 2」、液晶着脱式ノートPCの「TransBook」などがある。テン氏は、そんな中、Fonepadは可搬性を、TranAiOは性能をより洗練させた製品と位置付けた。

シンシア・テン氏
Fonepad(左)は可搬性、TransAiOは性能に振った新世代製品
テン氏のプレゼン後にはインテルドロイド君も登場した
インテル土岐英秋氏

 続いて、インテル株式会社執行役員技術本部本部長の土岐英秋氏が、Fonepadに採用されたAtomプロセッサについて説明した。

 Intelは長らくPC向けプロセッサ/プラットフォームに注力してきたが、最近ではスマートフォン/タブレット市場においても、採用例を増やすなど徐々に成果を上げつつある。

 Fonepadに搭載されるAtom Z2420は、Lexingtonのコードネームで呼ばれる製品で、普及価格帯向けのものとなっている。これに対し、Medfieldや、Clover Trail+は高性能向けという位置付けになっている。

 土岐氏は、いずれのラインの製品も、現在の32nmから次世代ではFinFETトライゲートを採用する22nmへと移行する計画だが、32nm世代のAtomもPlanar型トランジスタの製品としては電力性能に優れると説明した。

 具体的には、1080p動画の30fpsでのエンコード/デコード処理、前面130万画素+背面500万画素の低光量対応カメラ機能、GX540 GPUのグラフィック性能などを挙げた。カメラ機能については、秒間7コマの連写を行ない、その中から、例えば被写体が目をつぶっていないものを自動的に選び出す、バースト・キャプチャーという機能も備える。

 また、土岐氏は現在IntelがAndroidプラットフォームでアプリ互換性向上のため、移植や最適化といった取り組みに力を注いでいることを説明した。同社では、3,000種類を超える人気アプリを検証しており、その中のすべてのDalvikアプリが動作し、ほとんど全てのNDKアプリがIAプラットフォームでシームレスに動作するという。

Intelのスマートフォン向け製品ロードマップ
Atom Z2420の概要
IntelはAndoridでの互換性向上に取り組んでいる
阿部直人氏

 最後にASUS JAPANシステムビジネス部テクニカルプロダクトエンジニアの阿部直人氏が製品の詳細を説明した。

 まず阿部氏は、スマートフォンの利用状況について、インターネットや、ソーシャルサービス、ゲームなどに比べ、通話に利用される時間は比較的短いというデータを提示し、スマートフォンであっても、電話としてよりタブレットとして利用される時間が長いとした。

 だが、スマートフォンは画面サイズが小さいので、操作性に優れない。と言って、スマートフォンとタブレットの2台を持ち歩き、状況に応じて使い分けるというのは、重量もコストもかさんでしまう。

 そういった状況に対する1つの回答が、3G通話機能を持ち、7型というサイズを採用したFonepadとなる。

 また、メタリック仕上げで本体デザインにもこだわったほか、ノイズやエコーを遮断するダブルマイク、広視野角のIPSパネル、SonicMaster TechnologyおよびMaxx Audio Systemによる高音質、小画面でブラウザなどを立ち上げられる「Floating App」機能といった特徴を紹介した。

 なお、詳細は未定だが、Fonepadの発売に合わせ、「Fonepad×絶対もらえるIIJ SIM」キャンペーンが実施される。

スマートフォンにおける通話の利用時間はあまり長くない
Fonepadなら1台でスマートフォンとタブレットの両方のメリットを持ち、かつ重量とコストを半分以下に抑えられる
メタリックデザイン
音質も配慮
小さな画面でブラウザなどを表示できるFloating App
本体前面
背面
上面
右側面
下面
左側面
カメラの上の部分のカバーを開けると、Micro SIMスロットとmicroSDカードスロット
Nexus 7(左)との比較。同じ7型なので、サイズはほぼ同じ
オプションのスリーブ

 TransAiOについては、タッチによる直感的使用感、持ち運び可能、圧倒的処理能力、大画面で省スペースといった要素を同時に実現した製品だとした。

 関連記事で説明しているとおり、本製品は液晶一体型のWindows 8 PCとして利用できる以外に、液晶を取り外し、リモートデスクトップ機能を使ったWindowsタブレットになり、また、液晶に内蔵されたAndroidを起動し、Androidタブレットとしても利用できる。

 PC部分については、Core i7-3770とGeForce GT 730Mにより最新の3Dゲームもプレイできる性能を確保。タブレットとしては、18.4型というサイズのため、屋外への持ち運びは現実的ではないが、こちらもIPS液晶を採用し、設置条件に左右されず利用できる。

 また、付属のワイヤレスキーボードは本製品のために新規に開発されたもので、Windowsキーやホームキーなど両方のOSを考慮したキーが配されている。

TransAiOの特徴
Core i7とGeForceを搭載
側面の青いボタンでOSを切り替えられる。また、タブレットを取り外した時に、どちらのOSを使うかもあらかじめ指定できる
液晶はIPS
リモートデスクトップ機能でWindows 8タブレットとしても使える
本体からHDMIで別のディスプレイにも出力可能
合体時
液晶を取り外したところ
タブレット背面には持つための取ってと、自立させるスタンドがある
本体部。ここにWindows PCの機能が全て入っている
右側面
左側面
背面に電源、有線LAN、HDMI出力
専用のキーボード
マウス

(若杉 紀彦)