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デュアルノズル搭載のデスクトップ3Dプリンタ「Ultimaker 3」
~水溶性のサポートに対応
2016年10月20日 14:24
BRULEは、蘭Ultimakerの3Dプリンタ「Ultimaker 3」、「Ultimaker 3 Extended」を発売する。税別価格はそれぞれ459,800円、619,800円。19日より予約販売を開始しており、出荷予定は11月中旬の見込み。
Ultimaker 3は、デスクトップ型の3Dプリンタ。前モデル「Ultimaker 2」から構造などが改善され、さまざまな材料への対応と複雑な造形物の作成が可能となり、工業用レベルのプリンタに匹敵する仕上がりを謳う。
大きな特徴はデュアルノズルのエクストルーダを搭載する点で、シングルノズルでは作れなかった形状を、溶解性樹脂などさまざまな材料を利用して造形することが可能となったとする。
加えて、セカンドノズルが印刷物と接触し、破壊や位置ズレを発生させてしまうことを踏まえ、ノズルへ可動機構を搭載。モーターなどを利用せずに位置を動かすため、故障率などに影響を与えないようになっているという。
ノズル部は熱を別パーツへ伝えにくい構造となっており、加えて交換可能となっているため、素材に最適化されたノズルを選択することで、ノズル詰まりを軽減したとする。
デュアルノズル化で新たに水溶性素材のサポートに対応し、環境負荷にも配慮した。
本体はインターフェイスがSDカードからUSBメモリへと変更され、新たに無線LANを内蔵。1台のPCから複数台のプリンタをモニタリングできる。
また、フィラメントスプールにNFCを内蔵し、樹脂の種類を本体で認識、最適化されたマテリアルプロファイルを適用することでプリント品質を向上させるという。
FDN(Fused Deposition Modeling)方式では、最初の10層の成形品質が全体の品質に影響を与えることから、ノズルの圧力センサーでリアルタイムに圧を検知し、プリントベッドを補正する「アクティブベッドレベリング」システムを搭載している。
専用ソフトウェアのCURAでは、前述のネットワーク経由でのモニタリング、最適化されたマテリアルプロファイルを備えるほか、2017年第1四半期頃を目標に新たなマテリアルプロファイルの追加、0.8mmノズルやスマートサポート、作業環境の共有などの機能が追加される予定。
発売時点で対応する素材はPLA、ABS、CPE、ナイロン、水溶性樹脂となる。
主な仕様は、印刷方式がFDM、ノズル径が0.4mm、最小積層ピッチが0.02mm、最大出力サイズは215×215×200 mm(幅×奥行き×高さ)。デュアルノズル時は幅が197mmとなるほか、Extendedモデルでは高さが300mmまで印刷可能となっている。
対応データフォーマットはSTL/OBJ/3MFで、対応OSはWindows XP以降およびMac OS X 10.6以降、Linux 12.10以降。
本体サイズ/重量は、Ultimaker 3が357×338×388mm(同)/10.6kg、3 Extendedが357×338×488mm(同)/11.3kg。