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デル「Latitude 7350 デタッチャブル」は、使い勝手も性能もデザインも3拍子揃った搭載2in1
~インテルCore Ultraプロセッサー搭載でIntel vProプラットフォームにも準拠
- 提供:
- インテル株式会社
2024年6月14日 06:30
ノートPCとしてもタブレットとしても利用可能な着脱式2in1は、幅広い用途に対応できることもあり、ビジネスシーンでも広く利用されている。その中でもデル・テクノロジーズ(以下、デル)の「Latitude 7350 デタッチャブル」は、優れた使い勝手や良質なデザインなどに加え、インテルCore Ultra プロセッサー搭載Intel vProプラットフォームに準拠した最新機種だ。
インテルCore Ultraプロセッサーは、インテルが「この40年間で最大のアーキテクチャー転換」と謳う最新プロセッサーで、CPUアーキテクチャ、グラフィックス、電力効率、バッテリ持続時間、そしてAI機能と、さまざまな面で飛躍的な進化を遂げている。コンシューマ向けに先行投入されていたこのプロセッサーが、Intel vProプラットフォームに準拠するビジネス向けノートでも今春から採用が始まった。
Intel vProプラットフォームは、企業向けのセキュリティ機能や管理機能を提供するための基盤。すでに20年以上の歴史のあるプラットフォームで、企業の情シスなどIT担当者であれば一度はその名を耳にしたことがあるだろう。インテルCore UltraプロセッサーでのIntel vProプラットフォームには、従来の機能に加え、下記の機能が追加/強化された。
- インテル・スレット・ディテクション・テクノロジー(TDT)の機能拡張
- インテル・シリコン・セキュリティ・エンジンを新搭載
- インテル・デバイス・ディスカバリーを新搭載
- インテル・デバイス・ヘルスを新搭載
- クラウド・ネイティブ・マネジメントの提供を開始
この中で特に注目したいのはインテルTDTの機能拡張だ。インテルCore Ultraプロセッサーでは、いわゆるAI処理を専門に受け持つNPU(Nural Processing Unit)が追加された。もちろんこのNPUは生成AIでも活躍するが、インテルTDTと組み合わせることで、マルウェアの検出をCPUからNPUへとオフロードできるようになった。
従来のインテルTDTでも、CPUではなくGPUにマルウェア検出を処理させることで、CPU負荷を軽減できたが、NPUはGPUよりも消費電力が低い。そのため、マルウェア検出のようにバックグラウンドで常時動作する機能については、GPUよりNPUに処理させた方がノートPCのバッテリ駆動時間が延びるのだ。もちろん、CPU負荷も軽減されるので、PCが重くなることも防げる。
今後企業でノートPCを導入する際は、インテルCore Ultra プロセッサー搭載Intel vProプラットフォームに準拠しているかを1つの判断基準にするといいだろう。
安心して持ち運べる、軽量で頑強なボディ
Latitude 7350 デタッチャブルは、近年の着脱式2in1のトレンドをしっかりと押さえている。タブレット部分は、サイズが292.94×208×8.9mm、重量が830g。オプションのキーボード「コラボレーション キーボード」は重量が390gで、本体と合わせても1.21kgにとどまっている。キーボードと本体を合わせた高さも14.5mmと十分な薄さで、鞄への収納性も問題ない。
本体筐体にマグネシウム合金(リサイクル率90%)、キックスタンドにアルミニウム合金(リサイクル率75%)、ディスプレイ面のガラスに強化ガラスのCorning Gorilla Glass Vuctusを採用することで、強度も高められている。実際に本体を強めの力でひねってみてもびくともせず、優れた強度を実感できる。軽さだけでなく、優れた堅牢性も兼ね備えている点は、常にPCを持ち歩くビジネスマンにとって魅力となるはずだ。
Core Ultraプロセッサー内蔵のNPUでエッジAI処理が快適に
Latitude 7350 デタッチャブルは、CPUにインテルCore Ultraプロセッサーを採用している。試用機ではインテルCore Ultra 5プロセッサー134Uを搭載していたが、BTOで上位のインテルCore Ulta 7プロセッサー164Uも選択可能だ。
インテルCore Ultraプロセッサーは、インテルが「この40年間で最大のアーキテクチャー転換」と謳う最新プロセッサーで、CPUアーキテクチャ、グラフィックス、電力効率、バッテリ持続時間、そしてAI機能と、さまざまな面で飛躍的な進化を遂げている。
その中で特に大きな進化となるのがAI機能で、「NPU」と呼ばれるAI処理に特化したプロセッサーを内蔵している。インテルCore Ultraプロセッサー搭載PCが「AI PC」と呼ばれる理由がここにある。
近年、ビジネスシーンでも業務効率を高めるために、生成AIなどのAI機能を活用する場面が増えてきている。ただ、AI機能はその多くがクラウドベースで提供されており、情報漏洩を危惧する企業にとって本格的な活用が難しい部分もある。
しかし、インテルCore Ultraプロセッサー内蔵のNPUを活用すれば、AI処理をPC内部で余裕を持って処理できる。エッジ処理であれば情報漏洩の危険性が少なく、企業にとっても本格的な活用が可能になる。
たとえば、ZoomなどのWeb会議アプリを利用する場合に、これまではCPUで処理を行なっていた背景ぼかしや、自分の顔が常に中央に来るようにトリミングするといった映像処理を、NPUに対応する「Windows Studio Effects」で行なえる。これによってCPUの負荷を低減しシステム全体のパフォーマンスを向上できる上に、電力効率に優れるNPUの利用によりバッテリ駆動時間も延長できる。
Windows Studio Effectsによる映像処理以外にも、マルウェア検出アプリなどでNPUの活用が可能となっている。今後、ローカル動作するLLM(大規模言語モデル)も登場が期待されており、ビジネスシーンで広く利用するアプリでNPUの活用が広がっていけば、業務効率を改善し生産性を高められる。そういった意味でも、NPU内蔵のインテルCore Ultraプロセッサーを搭載するLatitude 7350 デタッチャブルは、AI時代のビジネスシーンに対応可能な製品と言える。
高度なセキュリティ機能に対応
Latitude 7350 デタッチャブルのもう1つの特徴が、優れたセキュリティだ。Dell SafeBIOSでは、統合型ファームウェア攻撃検出機能によってBIOSやファームウェアの改ざんリスクを低減。ユーザー認証情報を暗号化してセキュアゾーンに保存し、処理を行なうための専用のセキュリティチップを利用するDell SafeIDも搭載する。
生体認証機能については、Windows Hello対応の顔認証IRカメラを標準搭載するとともに、オプションで指紋認証センサーも搭載できる。このほかにもスマートカードリーダーやNFCチップも搭載可能で、企業が採用する独自セキュリティ対策にも柔軟に対応可能だ。
WebカメラやIRカメラを利用したセキュリティ機能「存在検知機能」も用意。Webカメラで背後からの覗き見を検出すると、画面にアラートを表示するとともに、画面をモザイク状に切り替えて覗き見を防止する。利用者の存在も検知でき、離席の場合には画面をオフにしてロック状態へ移行、着席するとスリープ解除と顔認証ログオンを自動で行なうことで、セキュリティ性と利便性を両立している。
このほかにも、利用者が画面から視線を外すと画面を暗くして消費電力を低減しプライバシーを保護する機能も用意している。これらセキュリティ機能は、Latitudeシリーズでほぼ標準的に搭載しているものでもあるが、多くのビジネスユーザーがデル製PCを選ぶ要因にもなっている。
そして、Intel vProプラットフォームに対応する点もビジネスPCとして見逃せない部分だ。Intel vProプラットフォームによって、プラットフォームレベルで高度なセキュリティ機能が提供されるのはもちろん、そのPCをオフィス内または遠隔地での利用であっても管理者が遠隔管理できる。
つまりIntel vProプラットフォームによって、PCのセキュリティレベルを向上できるのはもちろん、IT管理者の業務効率も高め、企業全体の生産性向上に寄与するわけだ。こういった部分も、企業にとっては見逃せないポイントとなる。
アスペクト比3:2の13.3型3K液晶を搭載
ディスプレイは、アスペクト比3:2、2,880×1,920ドット表示対応の13.3型IPS液晶を搭載する。13.3型ディスプレイとしては高解像度だ。また、アスペクト比が3:2となっているため、一般的なノートPCの16:9や16:10のディスプレイに比べて縦の情報をより多く表示できるのも、生産性向上という観点からも、大いに役立ってくれる。
発色の鮮やかさもかなり優れており、写真や動画も非常に鮮やかに表示できる。ビジネスPCでは、そこまで発色の鮮やかなディスプレイを搭載しないことも多いが、これなら写真や動画の編集などクリエイティブな作業にも対応できるだろう。
10点マルチタッチやスタイラスペンにも対応。スタイラスペンの使い心地も非常になめらかで、ペン先の追従性も申し分ない。ペンはクリエイティブな作業だけでなく、契約書などへのサインの記入や文書への修正指示などの業務でも大いに活用できる。
スタイラスペンは、オプションのコラボレーションキーボードに付属。コラボレーションキーボードにはスタイラスペンの充電機能を備える収納スペースを用意。ペンを収納すると約30秒で満充電が可能で、持ち運びという点でも非常に便利だ。
タッチパッド部分にWeb会議用の機能を内蔵
着脱式キーボードのコラボレーションキーボードは、本体底面にマグネットで着脱でき、装着するとキーボードとしての利用はもちろん、携帯時のディスプレイカバーとしても利用できる。
キーボード後方は折れてマグネットで本体に密着でき、これによってキーボードの角度を2段階に調節できる。キーボードの剛性も比較的高く、リフトアップした場合でもたわみは気にならない。この後方のリフトアップ部分には、スタイラスペンの収納スペースがあり、ペンを収納して持ち運びが可能だ。
キーボードはアイソレーションタイプで、主要キーは19mmフルピッチを確保。Enterキー付近の一部キーはピッチが狭くなっているが、大きな違和感なくタッチタイプが可能だった。また、キーボードバックライトも内蔵しており、暗い場所でも快適にタイピングできる。キータッチの固さは標準的。またタイピング時の打鍵音も比較的静かだ。
ポインティングデバイスは、クリックボタン一体型のタッチパッドを搭載。やや横長の形状だが、面積は十分広く、ジェスチャー操作も含めて操作性は申し分ない。
タッチパッドには、ZoomまたはMicrosoft Teams利用時にカメラやマイクのオン/オフ制御、画面シェア、チャットウィンドウの表示を制御する「コラボレーションタッチパッド」機能を用意。これらボタンは、ZoomまたはMicrosoft Teamsを起動すると自動的に有効となり、バックライトでボタンが浮き上がる。利用できるアプリは少ないものの、日常的にZoomやMicrosoft Teamsを利用してWeb会議を行なっている場合には、かなり重宝しそうだ。
先端のインターフェイスを装備
Latitude 7350 デタッチャブル試用機の主な仕様は、以下の通り。
Latitude 7350 デタッチャブル(試用機)の主な仕様 | |
---|---|
CPU | インテルCore Ultra 5プロセッサー134U |
メモリ | 16GB |
内蔵ストレージ | 256GB PCIe 4.0 SSD |
ディスプレイ | 13.3型IPS、2,880×1,920ドット、光沢、10点マルチタッチ、スタイラスペン対応 |
無線 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
キーボード | 着脱式「コラボレーションキーボード」 |
カメラ | 800万画素前面カメラ、800万画素背面カメラ |
生体認証 | 顔認証IRカメラ |
インターフェイス | Thunderbolt 4×2、3.5mmオーディオジャック |
OS | Windows 11 Pro |
サイズ/重量 | 292.94×208×8.9mm/830g |
無線機能は、Wi-Fi 7準拠の無線LANとBluetooth 5.4を標準搭載。ワイヤレスWANは試用機では非搭載だが、BTOで5G対応ワイヤレスWANの搭載が可能。
カメラは、ディスプレイ上部に前面カメラと背面カメラを搭載。いずれも800万画素と、ビジネス向けタブレットPCのカメラとしてはかなり高精細。HDR撮影にも対応しており、背景が窓など明るい場合でも、白飛びせず、そのほかの部分も明るく撮影できる。Web会議に役立つだろう。
拡張ポートは、左右側面にThunderbolt 4を1ポートずつ、合計2ポート用意。このほか、3.5mmオーディオジャックも備える。ポートは必要最小限だが、いずれも高速で柔軟性の高いThunderbolt 4のため、ポートリプリケーターなどを活用すれば申し分ない拡張性を実現できるため、大きな問題はないはずだ。
ビジネスPCとして申し分ない性能を発揮
では、簡単にベンチマークテストの結果を紹介する。利用したベンチマークソフトは、UL LLCの「PCMark 10 v2.1.2662」、「3DMark Professional Edition v2.28.8228」、Maxonの「CINEBENCH R23.200」の4種類だ。
結果は、なかなかの好スコアが得られている。ベンチマークテストでこれだけの結果が得られていれば、ビジネス利用で処理速度に不満を感じる場面はほとんどないはず。写真や動画の編集も行なうという場合は、上位のCPUを選択するといいだろう。
Latitude 7350 デタッチャブルでは、プロセッサーの性能を最大限引き出せるように、ベイパーチャンバーにデュアルファンを組み合わせた高性能冷却システムに加え、キックスタンド内に吸気口を備えることで、冷却性能を高めている。ベンチマークテストの結果が良好だったのも、この冷却機構が大きく役立っているのだろう。また、高負荷時の冷却ファンの動作音も比較的静かだったので、静かな場所での高負荷作業も気兼ねなく行なえそうだ。
Latitude 7350 デタッチャブルはインテルCore Ultraプロセッサー搭載ということで、UL Procyonの「AI Computer Vision Benchmark」を利用してNPUの性能もチェックしてみた。
結果を見ると、CPU処理の場合と比べてNPU処理ではスコアが7倍ほどに向上した。NPUがAI処理に特化しているとはいえ、これだけの差があればAI関連処理を高速に行なえることは間違いなさそうだ。
最後にバッテリ駆動時間だ。Latitude 7350 デタッチャブルには容量46.5Whrのバッテリを内蔵しており、公称の駆動時間は最大10時間18分(MobileMark 2025の結果)とされている。それに対し、Windowsの省電力設定を「バランス」、バックライト輝度を50%、キーボードバックライトをオフに設定し、PCMark 10のBatteryテスト「PCMark 10 Battery Profile」の「Modern Office」で計測したところ、12時間10分を記録した。
測定方法が異なるとはいえ、12時間超と公称を上回る駆動時間は大きな魅力となりそうだ。もちろん使い方によって駆動時間は変わるが、これなら多少酷な使い方でも1日の外出を十分まかなえそうだ。
オフィス、外回り、リモートと幅広い用途に対応可能
Latitude 7350 デタッチャブルは、着脱式2in1ということで、ノートPCスタイルだけでなくタブレットスタイルでも利用できるため、幅広い業務に柔軟に対応できる。
その上でインテルCore Ultraプロセッサーの搭載によって、処理能力、バッテリ駆動時間、AI処理能力などが大きく強化されたことで、業務の効率化を高められる。また、Web会議などではNPUを活用してシステム全体のパフォーマンスを高めつつ駆動時間も伸ばせる点も、ビジネスユーザーにとって大きな魅力となるだろう。
このほかにも、高品位な表示が可能なディスプレイ、高性能カメラ、圧倒的なセキュリティ機能、Intel vProプラットフォーム対応による管理のしやすさなど、ビジネスPCとして隙がない点は、PCを利用する人はもちろん、管理者や企業にとっても大きなメリットをもたらすはずだ。
幅広い業務に対応できるだけでなく、性能面やセキュリティ性にも妥協のないビジネスPCとしてお勧めしたい。