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20万円台前半でそろう! 今すぐPCゲームを始めたい人向けのお手軽ゲーミングPCセット!

~G-Tuneのスターターセットでゲーミング環境を即構築

PC、モニター、キーボード、マウス、ヘッドセットが一式そろう「G-Tune HM-B-3060Ti-AL」。価格は22万9,900円から

 ここ数年、ゲーミングPCの需要が非常に高まっている。PlayStation 5の発売から2年以上が経過しても依然として入手しにくい状況から、ゲーマーがゲーミングPCに流れてきているのを始め、家庭用ゲーム機でのみ展開されていたビックタイトルが、PCでもリリースされることが多くなっているためだ。

 しかし、いざゲーミングPCを買おうと思っても、どの程度のスペックが必要なのか知る必要があるし、デスクトップだと、モニターやキーボード、マウスなどの周辺機器も用意しなければならない。ゲーミングPCが初めて、という人にとってはいろいろと難しいことが多いのではないだろうか?

 そこでオススメしたいのが、マウスコンピューターのゲーミングブランドとして人気を博している「G-Tune」ブランドから発売されている「ゲーミングスターターセット」だ。これは、ゲーミングPC、モニター、キーボード、マウス、ヘッドセットといった、ゲームのプレイに必要なものすべてがそろったセット商品。あれこれ悩まずとも、購入してすぐに快適なゲーミング環境が整うのが最大のメリットなのである。

 今回はそのセットの中から「G-Tune HM-B-3060Ti-AL」を紹介する。人気FPSを滑らかに描画し、美しきグラフィックのAAA級タイトルを快適にプレイできるだけのパワーを持っているため、これからPCゲームの世界にどっぷりと浸かりたいと考えている人にピッタリだ。

ゲーミングスターターセットの構成

 では、G-Tune HM-B-3060Ti-ALに含まれるデバイスをそれぞれ紹介していこう。まず主役と言えるPC本体だ。ゲーミングPCと言えばゴツいイメージがあるかもしれないが、サイズは約189×396×390mmとミニタワー型ということもあって比較的コンパクト。その一方で、側面は中の見えるガラス製サイドパネルを採用し、さらに前面と背面の冷却ファンには赤色LEDを内蔵。ゲーミングPCらしいライティングによる演出を楽しめるようになっている。

ライティングが映えるゲーミングPC
ゲーミングPCながらミニタワー型で本体は比較的コンパクトだ
左側面はガラスパネルで前面と背面ファンの赤色LEDが映える

 CPUには、6コア12スレッドの「Core i5-12400F」を採用。ゲームプレイに十分な性能を持つミドルレンジクラスのCPUとして大ヒットした製品だ。グラフィックスには、ミドルレンジのGPUとして同じく人気のGeForce RTX 3060 Tiを採用するビデオカードを搭載。性能は後半で詳しく紹介するが、フルHD(1,920×1,080ドット)の解像度なら、描画負荷の高い最新ゲームも快適に楽しめるパワーを持つ。非常に手堅い構成で、これからゲーミングPCを買おうという人にはピッタリだ。

ゲームプレイで手堅いCPUとGPUを採用する
CPUは6コア12スレッドのCore i5-12400Fを搭載
ビデオカードはミドルレンジのGeForce RTX 3060 Ti搭載カード

 メモリはDDR4-3200を16GB(8GB×2枚)搭載している。ほとんどのゲームの推奨環境を満たす容量だ。そして、ストレージは高速なPCI Express接続のM.2 SSDを採用しており、ゲームのロードも快適である。容量は512GBあるので、多数のゲームをインストールできる。

 なお、本セットはパーツを変更してのカスタマイズ注文にも対応。CPUを12コア24スレッドのCore i7-12700Fに変更できるのを始め、メモリは最大64GBまで搭載できる。ストレージはM.2 SSD×2とHDD×1の合計3台を搭載でき、SSDは最大2TB、HDDは最大8TBの容量を選ぶことが可能だ。ビデオカードをワンランク上のGeForce RTX 3070に変更することもできる。

BTOで構成を自分好みにカスタマイズ
CPU、ビデオカード、メモリ、ストレージなどさまざまなパーツをカスタマイズしての注文に対応する

 このほか、CPUクーラーやCPUグリスも複数用意しており、細部のパーツにこだわれるのもG-Tuneシリーズの大きな特徴だ。

デザイン性も優れたゲーミングPC
キレイに配線され、前面から背面へのエアフローがしっかり確保されている
右側面はG-Tuneのロゴが入ったパネル
前面上部にはヘッドフォン出力、マイク入力、USB 3.0×2のほか、背面から前面へとHDMI出力を引き回せるのがユニーク。VRヘッドマウントディスプレイなどと接続しやすくなっている
背面の電源ユニット上部には前面へとつながるHDMIが用意されている
ちなみに右側面のガラスパネルはワンタッチで外せるので、掃除などのメンテナンスはしやすい

165Hz表示のモニターやロジクールのデバイスを用意

 ゲーミング環境において、PCと並び重要になるのがモニターだ。一般的なモニターは1秒間の画面書き換え回数となるリフレッシュレートが60Hz。つまり1秒間に60コマの表示が限界だ。

 その一方で、ゲーミングモニターと呼ばれているものは、このリフレッシュレートが高いのが最大の特徴。1秒間に描画できるコマ数を増やすことで、描画が滑らかになり、すばやく画面を動かしながらでも周りの状況を把握しやすくなる。敵のわずかな動きも見極めやすくなるといったゲームを優位に進められるメリットがあるのだ。

 今回のセットに含まれる「iiyama G-MASTER GB2470HSU」は、23.8型サイズで解像度がフルHD(1,920×1,080ドット)のゲーミングモニター。リフレッシュレートは165Hzと高く、画面の表示色が変わるまでの時間を表す応答速度も0.8msと非常に高速。滑らかでブレの少ない描画を実現する。

高リフレッシュレートの165Hz表示対応
付属モニターの「iiyama G-MASTER GB2470HSU」。ゲーミング性能が高いのはもちろん、IGZOテクノロジのIPSパネルを採用しており、鮮やかな描画も楽しめる
スタンド調節の自由度も高い
90度回転のピボット機能を持ち、高さ調整、上下の角度調整も可能とスタンドも高機能
USBハブ機能を備える
DisplayPortとHDMIの2系統入力があるのでPCとゲーム機など2台のデバイスを接続しておける。USBハブ機能も用意。付属のUSBケーブルをPCと接続して利用する

 このほか、キーボード、マウス、ヘッドセットはゲーミングデバイスのメーカーとしては定番中の定番、ロジクール製を採用する。

 キーボードは、一般的なものよりも静音性に優れつつ、最大4倍の高速レスポンスを実現するという「Logicool G213r」。マウスは、手軽で使いやすいワイヤレスゲーミングマウスとしての「Logicool G304」。ヘッドセットは、密閉型で敵の足音や銃撃を聞き取りやすい「Logicool G331」を付属している。

 どれも使いやすい定番モデルばかりで、スターターセットという点ではピッタリだ。

キーボードは「Logicool G213r」
ゲーミングキーボードの「Logicool G213r」。日本語配列だが、キートップに日本語の印字はない
キースイッチは独自の技術によって高速なレスポンスを実現している
右上にボリュームやミュートボタンがあり、ボイスチャットやゲームプレイ中にすばやく調節できるので便利
キーボードにはバックライトも搭載。Logicool G HUBアプリでライティングの調整が可能だ
マウスは「Logicool G304」
ゲーミングマウスの「Logicool G304」は、遅延が少なく、安定した接続を実現するLIGHTSPEEDワイヤレス技術を採用する。クセのないデザインで使いやすく、単3形電池駆動ながら99gの驚異的な軽さを実現
USB接続のレシーバは本体に格納。このレシーバをPCに接続して使用する
ヘッドセットは「Logicool G331」
ヘッドセットはアナログ接続の「Logicool G331」。マイクは跳ね上げ式で、上げるだけでミュートになるのが便利だ
イヤーカップは汚れに強そうな合成皮革を使用。オーディオドライバーには大口径50mmを採用しており、迫力のある音が楽しめる
接続端子は標準だとマイクとヘッドフォンが一緒になった4極タイプだが、マイクとヘッドセットに分離するケーブルも付属している。PCの前面端子にヘッドセットを接続したい場合は、このケーブルが必要だ

届いてすぐに簡単セッティング

 セット内容を紹介したところで、実際にセッティングしてみよう。届いた梱包物は、PC本体・キーボード・マウスで1箱、モニターで1箱、ヘッドセットで1箱の合計3箱に分かれていた。

スターターセットが届きました!
スターターセットは3箱に分けられていた
一番小さい箱にはヘッドセットだけ
一番大きな箱には、PC本体、キーボード、マウスが梱包されている
PC本体は結構コンパクト
もう1つはモニターだ
モニターのスタンドを取り付け
モニターはスタンドの脚が分かれて梱包されているので、自分で取り付ける必要がある。脚をはめ込んで、ネジを回すだけと簡単だ
これでゲーミング環境一式がそろう
これがスターターセットのすべてだ。PC本体とモニターを接続するDisplayPortやHDMIケーブルも付属しているので、すぐにセッティングできる
ケーブルの接続を済ませれば即ゲームプレイ可能
あとはそれぞれデスクに設置して、モニター、キーボード、マウスをそれぞれPCに接続する
すぐにゲームがプレイできる環境が整う。インターネットへの接続は、Gigabit Ethernetの有線LANと、Wi-Fi 6の無線LANが用意されている
ヘッドセットもあるのでボイスチャットをしながらのプレイもラクラクだ

ゲームはどれだけ快適に遊べる?

 セッティングを紹介したところで、PCの性能を見ていこう。このスターターセットでポイントになるのは付属のモニターだ。フルHD(1,920×1,080ドット)解像度で165Hzのリフレッシュレートというスペック。

 これをゲームプレイで生かすには、PC側でフルHD設定で165fps以上のフレームレートを出す必要がある。滑らかな画面描画を実現するには、PC側のパワーも重要というわけだ。

 そこで、ここでは画面の動きの速いFPSやレースゲームで平均165fpsに達することができるかを中心にテストする。また、美麗なグラフィックの重量級ゲームに関しては、一般的に快適なゲームプレイの目安である平均60fpsを目指すこととする。

 まずは、定番FPSの「レインボーシックス シージ」と「Apex Legends」を試そう。レインボーシックス シージはゲーム内のベンチマーク機能、Apex Legendsはトレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレートをCapFrameXで計測した。

 レインボーシックス シージはフルHD解像度なら画質を最高設定にしても平均363fpsと余裕で165fpsをクリア。モニターの165Hzリフレッシュレートを生かし切れる。Apex Legendsも同様で、最高画質設定でも平均224.1fpsに到達している。最小(1%)も175.3fpsもあり、常に滑らかな描画が維持できると言ってよいだろう。

 次は人気のヒーロー対戦FPS「オーバーウォッチ 2」を実行しよう。EichenwaldeのマップでBotマッチを実行した際のフレームレートをCapFrameXで計測した。

 このゲームは画質プリセットで最上位のエピックに設定すると平均145.6fpsと若干165fpsに届かない。しかし、ワンランク下のウルトラ設定にすれば平均197fpsと余裕でクリアできるフレームレートに上昇。もちろん、平均145.6fpsでも十分滑らかな描画なわけで、画質優先かフレームレート優先か、好みで選択していいだろう。

 大ヒットFPSであるCall of Dutyシリーズの最新作、「Call of Duty: Modern Warfare II」ではどうだろうか。美麗なグラフィックで描画負荷が高いだけに、どれだけフレームレートが出るのか気になるところ。ゲーム内のベンチマーク機能を利用してテストした。

 このゲームはNVIDIAの描画負荷軽減技術「DLSS」に対応しているのがポイント。DLSSをパフォーマンスに設定することで、画質プリセットの最上位である極限に設定しても平均140fps、画質をバランス重視設定まで下げれば平均172fpsまで到達できる。美麗なグラフィックと滑らかな描画を両立できるのはうれしいところだ。

 ここからは、リアルな光の反射を実現するレイトレーシングに対応するタイトルを試して見よう。まずは、人気レーシングゲームの最新作「F1 22」から。

 このゲームもDLSSに対応し、パフォーマンスに設定することで、最高画質プリセットを超高、同じくレイトレーシングも超高に設定しても平均140fpsを出すことが可能。さらに、プリセットを1つ下のハイにすれば、レイトレーシングを使っても平均230fpsという高いフレームレートに到達できる。レースゲームも存分に楽しむことが可能だ。

 続いて、描画負荷が非常に高い「サイバーパンク2077」と「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」を実行しよう。サイバーパンク2077はゲーム内のベンチマーク機能、Marvel’s Spider-Man: Miles Moralesはマップ内の一定コースを60秒ダッシュした際のフレームレートをCapFrameXで計測している。

 サイバーパンク2077もDLSSをパフォーマンス設定することで、最高画質のプリセットであるレイトレーシング:ウルトラでも平均79.1fpsに到達しており、十分快適にプレイ可能。レイトレーシングを使わないウルトラ設定に変更すれば、平均121.1fpsまで上昇する。

 Marvel’s Spider-Man: Miles Moralesは、DLSSを使ったとしても、画質とレイトレーシングを最上位の非常に高い設定すると平均48.4fpsしか出ない。レイトレーシングをオフにして、画質だけを非常に高い設定とすると平均81.6fpsまで上昇するので、綺麗な画面でも快適なプレイが可能だ。

 最後に、システム全体の消費電力を測ってみよう。OS起動10分後をアイドル時、サイバーパンク2077実行時を最大値として測定した。電力計にはラトックシステムの「REX-BTWATTCH1」を使用している。サイバーパンク2077の設定は画質をレイトレーシング:ウルトラにし、解像度はフルHDとした。

 ミドルレンジ構成ということで、CPUとビデオカードの両方に強烈な負荷がかかるサイバーパンク2077のプレイ時でも336Wに収まっている。Core i5-12400FとGeForce RTX 3060 Tiの組み合わせから考えると、ごくごく普通の消費電力と言ってよいだろう。ゲーミングPCながら電気代にも優しい。


 G-Tuneのゲーミングスターターセットは、人気FPSでガチに戦えるだけのモニターとPCの性能があり、描画負荷が非常に高いゲームも画質をちょっと工夫するだけで快適にプレイできる。キーボードやマウス、ヘッドセットも鉄板のロジクール製で使いやすく、あれこれ悩まず一式揃えられるのは何より便利。

 これからゲーミングPC環境を整えたいと考えている人にとってピッタリと言ってよいだろう。筆者としても、初心者に安心してオススメできるゲーミングセットであると断言できる出来だ。

[モデル: 奥村 茉実(浅井企画)]