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パワフルなミニPCを快適に使う!自宅環境を強化する周辺機器10選
2025年1月31日 06:13
強力なCPUコアやGPUコアを組み合わせた最新世代のCPUを搭載するミニPCなら、書類作成やビデオ会議、音楽や動画配信と言った一般的な作業だけではなく、負荷の低いPCゲームだって楽しめる。今まで使ってきたノートPCや大型のデスクトップPCの代わりに、ミニPCをメインPCとして本格的に使っていくことを検討するユーザーも結構いるのではないだろうか。
今回はそうしたユーザーにオススメしたい、ミニPCをリッチな環境で利用するための周辺機器を紹介していこう。
複数台のPCを切り換えて使う
メインPCとしてミニPCを導入するにしても、今まで使ってきたビデオカード付きのゲーミングPCをまったく使わないのはもったいない。普段の軽作業はミニPC、気合いを入れてPCゲームをプレイするときはゲーミングPCといった感じで使い分けをするのがオススメだ。そうした場合に便利なのが、複数台のPCをつないで切り換えて利用できる「PC切り換え器」や、PC切り換え機能を搭載する液晶モニターだ。
PC切り換え機能搭載のハイリフレッシュレート4Kモニター
MSIの「MPG 274URF QD」は、4K(3,840×2,160ドット)解像度に対応する27型液晶モニター。色純度の高い量子ドットIPSパネルを搭載するほか、160Hzのハイリフレッシュレートに対応し、PCゲームの映像を美しくスムーズに表示できる。
また、2台のPCを接続して切り換えながら利用できるPC切り換え機能に対応するほか、Windows 11上から切り換え機能や液晶の設定が行なえるユーティリティに対応するなど、使い勝手に優れる。
4K解像度で120Hz出力に対応するPC切り換え器
「KC8201JP」は、2台までのPCを接続し、1台の液晶モニターやマウス、キーボードを共有できるPC切り換え器だ。映像入出力端子はHDMIで、解像度は8K(7,680×4,320ドット)まで対応する。8K時のリフレッシュレートは60Hzまで。4K(3,840×2,160ドット)時では120Hzまで対応する。PCを切り換えるためのボタンが付いたケーブルも付属しており使いやすい。高解像度で普通に使えるレベルのリフレッシュレートに対応するモデルとしては、かなり安い。
マウスとキーボードのみを切り換えられるシンプルモデル
エレコムの「KM-A22BBK」は、複数の映像入力端子を装備する高性能な液晶モニターはもう使っているので、マウスとキーボードのみを切り換えたい、という人向けのPC切り換え器だ。2台までのPCを接続し、USB接続のマウスやキーボード、USB対応機器を共有して利用できる。切り換え用のボタンを引き出せるので、本体を液晶モニターの裏側に隠して設置するなども可能。
Webカメラや認証機器を利用してサインインをスムーズに
オールインワンのノートPCや液晶一体型PCでは、Web会議用のWebカメラや、Windows 11へのサインインで利用する認証機能が組み込まれていることが多い。
ところが、ミニPCでこうした機能を標準装備するモデルは非常に少ないので、別途周辺機器を追加して補ってやるとよい。IRカメラを搭載して顔認証機能を利用できる高機能なWebカメラも、最近はかなり安くなっている。
指紋認証でWindows 11へ簡単サインイン
「AKFSD-07」は、USBポートに接続する指紋認証用のセンサーユニットだ。Windows Helloに対応しており、Windows 10/11の設定アプリで登録した指先をセンサーユニットに押し当てるだけで、Windows 11へのサインインやWebブラウズ時のパスワード入力などが行なえるようになる。
Webカメラが顔を認識して自動でサインイン
「Hello-One」は約200万画素をサポートするWebカメラだ。Windows Hello対応のIRカメラも搭載しており、カメラに顔を向けるだけでWindows 10/11にサインインできる。内蔵マイクにはノイズリダクション機能が組み込まれており、クリアな音質でWeb会議を行なえる。
スタイリッシュな液晶アームと組み合わせてスマートに設置
ほとんどのミニPCはVESAマウントに対応しており、液晶モニターの裏側に設置して液晶一体型PCのように利用できる。これだけでもなかなか便利だが、大型の液晶モニターのパネルを自由に移動できる「モニターアーム」を組み合わせると、さらに便利で快適に利用できる。
ただこの場合、液晶モニターのVESAマウンタはモニターアームが利用するため、ミニPC用にVESAマウンタ増設アダプタを追加する必要がある。
老舗エルゴトロンの独自技術で調整はラクラク
重さは3.2kgから9.1kgまで、サイズは34型までの液晶モニターに対応するモニターアームだ。エルゴトロン独自の「Constant Force技術」により、軽い力でパネルの高さや角度などの位置を調整したり、パネルを回転させたりできる。スタンド部分の固定方法として、デスクの上板を挟み込むクランプ式と、デスクに固定用の穴をあけて自由な場所に設置できるグロメット式の両方に対応する。
VESAマウンタを「増設」してミニPCを固定する
長尾製作所のVESA規格増設プレートは、液晶モニターのVESAマウンタ部分に取り付けることで、もう1つVESAマウンタを追加できるちょっと変わったガジェットだ。液晶モニター側のVESAマウンタはモニターアームが使い、VESA規格増設プレートで増設したVESAマウンタにはミニPCを吊り下げるようにして使う。
液晶モニターのVESAマウンタがへこんでいるなら必要
モニターアームの先端に取り付けた液晶モニター部分だけを簡単に着脱できるようにする、エルゴトロンのモニターアーム用オプション。モニターアームの取り付けパーツと液晶モニターのVESAマウンタの間にちょっと隙間を作る機能があり、これによりVESAマウンタ部分が大きくへこんでいる最近の液晶モニターにも、モニターアームの先端パーツや、先ほど紹介したVESA規格増設プレートを取り付けられる。
クランプ式の便利アイテムでデスクまわりの環境を改善
机のスペースがちょっと狭い、あるいはミニPCやヘッドセットなどを置く場所が欲しいというときに便利なのが、机の端にクランプで固定して小さいトレイを追加できるアイテムだ。またUSBハブやUSB充電器にも、クランプで固定するタイプがある。本体がしっかりと固定されているため、USBポートにコネクタを抜き挿しするときにUSBハブなどを手で押さえなくてもよいのが非常に便利で、筆者も使っている。
デスクの脇に小さなテーブルとフックを追加できる
HAQIUHETOのテーブルサイド収納は、クランプで固定する支柱に、280mm×175mmの小さなトレイやヘッドセットを引っかけるためのフックなどを固定し、小物置きとして使えるスタンドだ。トレイを固定する場所や、支柱自体を上方向に設置するか、下方向に設置するかなどを自由に選択できる。自分の使いやすい場所にトレイなどを設置して、ミニPC本体や小型の周辺機器、文房具などを整理
すると便利だろう。
まるでUSBハブ搭載のデスクのような感覚で使える
USB 3.2 Gen 1に対応し、Type-A形状のポート3基と、Type-C形状のポート1基を利用できるUSBハブだ。何と言っても便利なのはクランプでしっかりと固定できること。USBハブを手で押さえなくてもUSBケーブルを挿せるため、まるでUSBハブを内蔵したデスクのような感覚で使える。別途USB充電器などを接続してセルフパワーで利用できる給電ポートも装備している。