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PS5用に液晶を買うときはHDMIのスペックに注意
2020年9月18日 12:03
新型ゲームコンソール「PlayStaion 5」(PS5)が本日から各ショップで予約開始となった。うまく予約できれば11月にはこのゲーム機が手に入ることになる。ここで気に掛けたいのがセットで使うディスプレイ/TVのスペックだ。
PS5は、最大表示解像度がPS4の4Kから8Kに拡大。加えて、4Kでも最大120Hzでの高速表示に対応した。公式な仕様としては「4K 120Hz TV、8K TV、VRR 対応」となっているが、これはフルHDについても最大120Hz表示と考えていいだろう。すでに120Hzに対応したTVや液晶ディスプレイもある。しかし、そのすべてがPS5の120Hz出力に対応できるわけではないことは知っておいたほうがいい。
まず、TVの場合は倍速補間による120Hz表示を謳うものもあるが、これは120Hz入力には対応しない。60Hzで入力された映像に対して、映像エンジンが各コマの中巻コマを補間描画することで映像を滑らかにするためのものだ。
TV以外のディスプレイについては、120Hz(およびそれ以上)に対応したものは、120Hz入力にも対応していると考えていい。ただし、ここでも注意が必要。フルHDについてはとくに問題ないが、既存の4K/120Hz対応製品では、HDMIのバージョンが2.0のものがほとんどで、対応できるのは60Hzまでとなり、4K/120HzにはDisplayPortが必要となる。HDMIで4K/120Hz入力に対応できるのは、HDMI 2.1以降だ。
と言うことで、PS5で120Hz環境を楽しみたい場合は、フルHDならHDMI 1.3以降、4KならHDMI 2.1による120Hz入力に対応した製品を選ぶ必要がある。
HDMIバージョン | 1.3~1.4a | 2.0~2.0a | 2.1 |
---|---|---|---|
フルHD/60Hz | 対応 | 対応 | 対応 |
フルHD/120Hz | 対応 | 対応 | 対応 |
4K/60Hz | 非対応 | 対応 | 対応 |
4K/120Hz | 非対応 | 非対応 | 対応 |
8K/60Hz | 非対応 | 非対応 | 対応(圧縮) |
同様に、PC向けなどではすでに8K対応ディスプレイもあるが、これはほぼすべてがDisplayPortケーブルを複数つなぐものとなっている。PS5で8K映像を楽しみたいのであれば、HDMI 2.1に対応したTV/ディスプレイが必要となる。また、PS4+AVアンプ+TVという環境のユーザーについては、AVアンプもHDMI 2.0/120HzやHDMI 2.1に対応した製品が必要となってくる。
なお、4K/120Hz表示はゲームタイトル自体の対応が必須。そういうタイトルをプレイしないのであれば、HDMIのバージョンはさほど気にしなくてもよいだろう。
【お詫びと訂正】初出時に、HDMIのバージョンと解像度/リフレッシュレートの関係について一部誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。