2023年4月6日 14:00
冷房シーズン前のエアコン試運転に適したタイミングの目安を「指数」と「前線」で呼びかけ
ダイキン工業株式会社は、夏本番を迎える前に「エアコンの試運転」をお勧めする「スイッチオン!キャンペーン」を今年も実施いたします。このキャンペーンは、本格的にエアコンを使い始める7月ごろに修理のお問い合わせや買い替えの依頼が集中し、修理対応や設置工事にお待ち頂くことがあるため、早めの時期から試運転を行うことをご提案するものです。お客様に安心して夏を迎えていただくための本キャンペーンは2016年にスタートし、今年で8回目となります。
例年多くの人が熱中症で救急搬送される中、夏前に安心してエアコンが使えることを確認する試運転は重要な取り組みとなっています。近年では、政府や業界団体による試運転の啓発も年々活発になり、環境省や経済産業省が試運転の実施を呼びかけたり、日本冷凍空調工業会が4月10日を「エアコン試運転の日※1」に制定したりするなどしています。
気象庁が発表した2023年6月から8月にかけての気温※2は、北日本と東日本、西日本で「平年並みか高い」、沖縄・奄美では「ほぼ平年並み」との見通しで、今年もエアコンが必要な暑さの厳しい夏が予想されます。こうした中、当社は、「エアコン試運転の実施状況や適切な実施時期の認知度」について、全国の20代~60代の男女1,000名を対象に調査を行いました。その結果、多くの人がエアコン試運転のことは知りつつも、実施したことがある人は全体の半数以下に留まっていることが分かりました。また、試運転に適した気温や時期があることを、多くの人が知らない事実も明らかになりました。試運転に適したタイミングが分からずそのまま見送り、夏を迎えてしまう人が多い可能性も伺えます。
そこで当社は、試運転に適した時期を把握して計画的に取り組んでいただくことを目的に、「夏のエアコン試運転指数」と「夏のエアコン試運転前線」を考案しました。「夏のエアコン試運転指数」は、天気予報と照らし合わせることで、試運転に適した気温やタイミングの目安を分かりやすく確認できます。また、「夏のエアコン試運転前線」は、試運転に適した時期の到来を前もって意識できるため、計画的な試運転の実施に役立ちます。
本資料では、「夏のエアコン試運転指数」や「夏のエアコン試運転前線」の具体的な考え方を紹介するとともに、試運転の方法や、近年注目される節電につながるエアコンの使い方もご紹介いたします。全国的な猛暑が予想されるこの夏、エアコンが使えず熱中症の不安を抱えて不快な日々を過ごすことなく快適に暮らしていただけるよう、ぜひお役立てください。
当社がエアコン試運転をおすすめする理由は、「夏を快適に過ごしていただくため」
例年、エアコンのお問い合わせや点検のご依頼は、エアコンを使い始める6月頃から増え始め、7月、8月 に集中します。混雑により暑い時期に修理対応をお待ちいただく場合があるため、本格的に暑くなる前の4月~6月前半に試運転を行い、早めに準備を済ませていただくことをご提案しています。
エアコン試運転の手順とチェックポイント
調査結果では、エアコン試運転をしない人の約3割が「やりかたが分らからない」という理由で実施を見送っていることも判明しました。より多くの方に試運転に取り組んでいただくため、簡易的に実施できる「お手軽コース」と、本格的な「念入りコース」も新たに提案します。試運転の手順とポイントをチェックして、夏場に安心してエアコンが使えることを確認しましょう。エアコン試運転の手順やポイントは「エアコンスイッチオン!キャンペーン」サイトでもご紹介しています。⇒https://www.daikincc.com/campaign/switch-on/
※1 4月10日を“4運10(しうんてん)”として、一般社団法人 日本冷凍空調工業会が2022年3月7日に制定。
※2 気象庁「暖候期予報(2023年2月21日発表)」に基づく。
多くの人がエアコン試運転を認識しているものの 試運転をしたことがある人や適切な実施時期を把握している人は半数以下!
今回の調査では、全体の7割近い人が「エアコンの試運転を知っている」という結果となり、多くの人がエアコン試運転を認識していることが分かりました。一方で、試運転をしたことがある人は半数以下の46.6%と伸び悩む結果にもなりました。試運転をしたことがない理由を尋ねると、「実施時期が分からない」「必要だと思うが忘れてしまう」「試運転をする前にエアコンが必要な暑さになる」という実施時期に関連した理由が最も多いことが分かりました。
さらに、そもそも試運転の実施に適した時期があることを何割の人が知っているのかを確認すると、結果は17.2%で、エアコンの試運転に適した時期の認知が進んでいない実態が明らかとなりました。エアコン試運転そのものは認識しているものの、適した実施タイミングを知らないことで、気がついたら夏を迎えてしまっている人が多いことが伺える結果となりました。
多くの人がエアコン試運転に適した気温があることを知らない結果に! エアコン試運転におすすめの気温は23℃から25℃!
試運転の結果エアコンに不具合があった場合、エアコンの修理や買い替えが必要です。夏を迎える前に修理や買い替えができるよう、エアコンを本格的に使いはじめる1ヵ月前までを目安に試運転をしておくことが大切です。ただ、早い時期に試運転を済ませてしまえば良いという訳ではありません。試運転を行うには、エアコンが冷房運転を10分以上続けられる温度環境が必要で、実施する日の気温を意識することが大切です。涼しい日に冷房運転をしても、エアコンは「これ以上室内を涼しくする必要は無い」と判断して冷房運転をすぐに止めてしまい、試運転が不十分となってしまう場合があります。こうしたことから、気温が23~25℃の日に試運転することをおすすめしています。
今回、試運転に適した気温があることを知っている人の割合を調査したところ、結果は12.9%で、ほとんどの人が知らない結果となりました。エアコン試運転に適した気温や時期についての認知が進んでいないことが明らかになった今回の調査により、試運転に適した気温や時期を明らかにし、分かりやすく発信することの重要性が浮き彫りとなりました。
<調査概要>
▪ 調査名:エアコン試運転の実施状況や適切な実施時期の認知度 (調査期間:2023年3月24日~3月27日)
▪ 調査対象:全国の20代~60代の男女、エアコン所有者
▪ 有効回答数:1,000サンプル
エアコン試運転の実施時期の目安を分かりやすく把握するための 「夏のエアコン試運転指数」と「夏のエアコン試運転前線」を提案!
夏のエアコン試運転指数
今回の調査結果を受け、当社は、試運転を行うのに適した気温やタイミングを分かりやすく把握できる目安として、「夏のエアコン試運転指数」を考案しました。天気予報で報じられる気温と照らし合わせれば、試運転に適した日が一目で分かります。気温23~25℃を「最適な時期」として、21~22℃を最適に次ぐ「適した時期」、20℃以下を「不向き」としています。また、気温が26℃を超えた場合、熱中症の心配も出てくる※3ことから、急いで実施いただくことを促します。
例年、夏になるとエアコンの修理や設置工事が急増します。特に集中する7月~8月には修理や工事ができるまでに通常以上の時間がかかることもあり、真夏にエアコンが使えない状況になってしまう可能性もあります。本格的に暑くなる前の4月~6月前半の間を目安に、エアコン試運転指数の高い日を選んで試運転を実施することをおすすめします。
※3 環境省や日本生気象学会が情報提供している熱中症予防指針のWBGTでは、主に温度と湿度の関係で熱中症リスクを目安化しています。例えば室温26℃では湿度85%、室温28℃では湿度65%を超えると熱中症への警戒が必要とされています。
夏のエアコン試運転前線
「夏のエアコン試運転指数」とあわせて考案した「夏のエアコン試運転前線」は、全国の各地域でエアコン試運転指数が高まると思われる予想日を表すものです。エアコン試運転指数が高く、より効果的な試運転ができると考えられる気温25℃の日がいつ頃やってくるのかを前もって把握できるため、計画的な試運転の実施に役立てられます。
本前線に記載の予想日は、全国の各地域の過去5年間において、各年の最高気温が25℃に達した最初の日を調査し、それらを平均した日としています。
こうした考え方で各地の予想日を見ていくと、今年の試運転前線は、4月上旬に那覇に上陸し、4月中旬には福岡へ、その後半月程度かけて本州を北上し、5月後半には札幌に到達しそうです。
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エアコン試運転の手順・チェックポイント
エアコンの試運転は、エアコンを本格的に使いはじめる前に、エアコンに不具合が無いことを確認する作業です。冷房運転の際に冷風が出ることや、異常を示すランプが点灯しないことを確認することが基本です。また、より念入りに確認することで、室内機からの水漏れや、異臭や異音の有無も確認できます。
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●なぜ最低温度で10分間運転するの?
万が一エアコンに異常があった場合、検知するまでに約10分間の冷房運転が必要です。
また、エアコンは室温が設定温度に到達すると室内を冷やす動作を停止するため、最低温度に設定しておくことで、室温が設定温度に早期に到達することを防ぎます。なお、最低温度は機種によって異なります。
●試運転前に確認しておきましょう!
電源プラグはコンセントに差し込まれていることや、リモコンの電池は切れていないことも確認しましょう。
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●ランプが点滅した場合!
異常停止している可能性があります。リモコンでエラーコードをご確認いただき、お買い上げの販売店またはお客様相談窓口にご連絡下さい。
【エラーコード確認サイト】 https://www.daikincc.com/errorcode/
【お客様相談窓口】 https://www.daikincc.com/
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●なぜ30分程度運転するの?
エアコンは冷房運転時、室内機の中にある熱交換器が冷やされて結露水が発生します。発生した結露水はドレン配管とよばれるホースで屋外に排水されます。30分程度の冷房運転で結露水を十分に発生させ、屋外のドレン配管から水が出てくるところまで確認できれば安心です。
●タイマー機能を有効活用しましょう!
30分も待っていられない場合は、切タイマーの活用が便利です。なお、その場を離れる場合には、万が一の水漏れに備え、エアコンの下には物を置かないようにしましょう。
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●異臭、異音がした場合は!
ニオイや音の種類のより、様々な要因が考えられます。AI故障診断サイトから、ニオイや音の種類にあわせた原因をご紹介しておりますのでご確認ください。
【AI故障診断】 https://www.daikincc.com/AI_chatbot/
●フィルターや熱交換器の汚れ、振動もチェック!
フィルターや熱交換器の汚れが過多となっている場合、嫌なニオイの原因になることがあります。また、振動が原因で異音に至るケースもあります。ぜひチェックをお願いします。
詳しい情報や試運転方法は、「エアコンスイッチオン!キャンペーン」WEBページで公開中!
https://www.daikincc.com/campaign/switch-on/
〔お問い合わせ〕
ダイキン工業株式会社 コーポレートコミュニケーション室
大阪(06)6147-9923/東京(03)6716-0112
prg@daikin.co.jp