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国立大学初!実際の新型コロナ患者への処置をVR教材化!ジョリーグッドと愛媛大学、感染症診療教育VRを共同開発

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 株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)と愛媛大学(愛媛県松山市道後、学長:仁科弘重、大学院医学系研究科教授:竹中克斗)は、実際の「感染症診療病棟」を舞台に、COVID-19含め実際の感染症患者への処置を教材としたリアルな感染症診療や防護服の着脱などをVRで体験学習できる感染症診療教育VRを共同開発します。

 この取り組みは、文部科学省の令和2年度第三次補正予算事業「感染症医療人材養成事業」にて愛媛大学が採択された事業の一環として、医学科と看護学科が共同で実施する教育プロジェクトです。
 医師や看護師、そして医学科生、看護学科生ら向けに実際の感染症診療病棟での実習ができるVR教材の開発は、国立大学としては日本初の取り組みとなります。
【参考】文部科学省採択結果:https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/iryou/1386945_00002.htm

 現在もCOVID-19の感染拡大が収まらない中、今後医療現場では感染症に強い人材を育成することが急務であり、さらに将来発生し得るCOVID-19以外の感染症に対しても、迅速に対処できるようにならなければいけません。そのため、愛媛大学では2022年明け早々に、医学科生や看護学科生らを対象とした実習授業に共同開発した感染症診療教育VRを活用し、次世代の医療現場を担う人材育成を行なっていく予定です。


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■感染症診療教育VRを開発する背景


 医学生や看護学生向けの感染症対策教育は、座学教育は行われていますが、COVID-19の影響で感染症診療病棟内の診療現場に立ち入ることは難しく、全国的に実践実習ができていない状況が続いています。
 また、医学部生だけでなく、感染症病床以外の病棟に勤務する医師や看護師への感染症に関する実践的な教育も十分に実施できていない状況です。COVID-19のような有事にも対応できる他病棟の医師や看護師がいることで感染拡大時の支援体制を構築することができるため、感染症診療教育が急務となっています。
 こういった背景から、医学科生や看護学科生、そして感染症病床以外の病棟に勤務する若手医師や看護師にも感染症診療病棟での診療経験を直感的に体験させ、人材育成を図っていくための強力な支援ツールとして、現場をリアルに実習体験できる感染症診療教育VRの開発に至りました。


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▲出典:医学生の声を届ける!コロナ時代の意識と生活の実態調査 (全日本医学生自治会連合調べ)

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▲出典:2021年春の新人看護師に関する新型コロナの影響 (看護roo!調べ)

■感染症診療教育VR 概要


<プログラム①:医療現場での実例患者対処法>


 愛媛大学の医療現場内に高精度VRカメラを設置し、搬送されたCOVID-19患者に対して実際に行った処置を撮影し、VRコンテンツ化します。医師を中心にチームスタッフがどう対応しているか、360度の術者目線で体験して学ぶことができます。

□テーマ:医療現場内でのCOVID-19患者対処法
□目的:実例をもとに対処法・チーム連携を学ぶ
□対象:医学科生、看護学科生、医師、看護師


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<プログラム②:感染管理に必要な基礎知識>


 感染管理の基本となる防護服の正しい着脱方法を実演し、VRコンテンツ化します。さらに、VR映像内で通常目に見ることのできない病原微生物を可視化し、医療現場での感染対策の重要性を理解させると共に、感染リスクを察知する能力を訓練することができます。

□テーマ:防護服の正しい着脱法と感染リスク察知
□目的:COVID-19診療病棟内での感染リスク回避の基礎知識習得
□対象:医学科生、看護学科生、医師、看護師


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■感染症診療教育VRに期待すること


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愛媛大学大学院医学系研究科 血液・免疫・感染症内科学 竹中克斗 教授


竹中克斗 教授 コメント

「感染症教育は、臨床実習、講義を通して行ってきましたが、すべての学生が、様々な感染症を実際に経験する機会は限られています。特に、感染リスクの高いCOVID-19などの症例や、救急の現場に学生が立ち会って診療に参加する機会は大幅に制限されています。感染症診療教育VRは、それを補うために臨床現場の実際をVRで体験することで、知識を振り返って、より理解が深まることや、その知識をどう活かすのかという考察への展開が期待されます。」


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愛媛大学大学院医学系研究科 看護学専攻 基盤・実践看護学講座 薬師神裕子 教授


薬師神裕子 教授 コメント

「VRを用いた体験型教育は、目に見えにくい感染症を可視化し、実践レベルで感染症予防対策が具体的に学べる貴重な機会になると期待しています。看護師は、患者の日常生活を支えるケアを提供するために、最も近い場所で患者と接触することになります。VR教材を用いることで、どのような処置やケアの場面で感染リスクが高いのか、感染予防対策や医療チームのメンバーとして必要になる感染症のリスク管理に必要な意識を高める学びが可能になると考えます。」


■愛媛大学(https://www.ehime-u.ac.jp/


 愛媛大学は、第3期中期目標期間(平成28年度から令和3年度)において、「輝く個性で 地域を動かし世界とつながる大学」を創造することを理念とし、「地域を牽引し、グローバルな視野で社会に貢献する教育・研究・社会活動を展開する」というビジョンを掲げ、さまざまな活動を展開しています。
 それぞれの学術領域の教育研究を担う7つの学部と、地域にある大学としての機能を担う4つの機構(教育・学生支援、先端研究・学術推進、社会連携推進、国際連携推進)とによって、地方大学の役割を果たしています。


■オペクラウドVR臨床教育プラットフォーム(https://jollygood.co.jp/opecloud


 オペクラウドVRは、医療施設に高精細360度カメラとサーバーを常設してあらゆる症例を簡単に高精度VR化し、術者目線で技を体験学習できるVR臨床教育プラットフォームです。
 本サービスは、臨床実習ツールとして医科大学をはじめとする教育機関や研究センターの他、医療機器メーカーなど、医療技術を牽引する多様な機関で豊富な導入実績を誇っています。また、遠隔実習機能「多接続リモートVR臨床システム」とオンライン会議システムを連携することで、その都度集まることなくリアルなVR臨床実習を実施することができます。


■今後の展開について


 今後もジョリーグッドは、オペクラウドVRを活用し、全国の大学や専門学校と連携して感染症をはじめとした次世代の医療従事者の育成に貢献していきます。
 医療教育をコロナ禍でも止めることなく推進したい、スピードアップをしたい医療機器メーカーや医療機関、医療学会のパートナーを募集しています。

【問い合わせはこちら】https://jollygood.co.jp/opecloud


■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/


 ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニーです。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、障害者支援、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業の皆様と共に展開しています。

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