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SO-DIMMに代わる次世代ノートPC向けメモリ規格。2023年後半にも策定へ

CAMMの構造図(DellによるCAMMに関する情報より引用)

 海外メディアPCWorldの報道によれば、JEDECが次世代のノートPC用メモリモジュールとして、CAMM Common Specを採用する予定だという。

 DellのSenior Distinguished Engineerで、JEDECのメンバーも務めるTom Schnell氏によれば、25年間使用してきたSO-DIMMに代わる新しい規格を策定しており、Dellの独自形状メモリモジュール「CAMM(Compression Attached Memory Module)」をベースとした設計が採用される見込みとのこと。

 同氏はPCWorldに対し、0.5スペックは全会一致で承認されており、1.0スペックは2023年の後半にも策定が完了する見込みで、2024年にもCAMMベースのシステムを提供開始したいと話したという。CAMMの利点は、SO-DIMMでは達成できないような、より高いメモリ密度と動作クロックの実現で、将来的にはDDR6で用いるだけでなく、交換可能なモジュールタイプのLPDDR6なども登場する可能性もあるとしている。

 なおDellは、2022年5月にIntelが開催したイベント「Intel Vision」にて、CAMMを採用したノートPC「Precision 7770」などを展示した際、この規格をJEDECへ提案する計画であることを明らかにしていた。