やじうまPC Watch

コモドール64のマイニング性能は約0.3H/s

 レトロゲームやレトロPC、プログラミング関連の話題を扱う8-Bit Show And TellのYouTubeチャンネルで、コモドール64を用いたビットコインマイニングの方法が紹介されている。

 コモドール64は、1982年発売のホビー用PC。CPUは約1.02MHz駆動のMOS 6510でメモリは64KB。ビットコインマイニングにはYTM(Maciej Witkowiak)氏が4月に公開した「C64 Bitcoin Miner」が用いられており、コモドール64では1秒あたり約0.3ハッシュ(0.3H/s)が生成可能となっている。

 具体的には、コモドール64のプリンタインターフェイスを用いてWindowsのラップトップに接続し、Windowsマシンからブロックをコモドール64にブロックを送信してハッシュ演算させている。計算によれば、1ブロックの解析には337年かかるとし、20倍高速なCPUアクセラレータ「SuperCPU」を用いても15年かかるという。

 ちなみに現在主流のマイニングASICの速度は毎秒100TH/sであり、3月に別のYouTuberが携帯ゲーム機のゲームボーイでマイニングを行なった際のハッシュレートでも約0.8H/sだった。

 8-Bit Show And TellのRobin氏はマイニング性能を上げる余地について、1996年にCreative Micro Designが発売した20MHzのCPUアクセラレータ「SuperCPU」を用いることで、およそ20倍まで向上させることが可能になると説明した。またマイニングソフトとして採用したC64 Bitcoin MinerはC言語で記述されたプログラムであり、これを機械語で記述することでも約2.5~10倍ほど高速にマイニングができる可能性にも言及している。