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特許庁が特許取得。特許文献検索システムで

 経済産業省の特許庁は11日、独自の特許文献検索システムおよび管理システム「アドパス」を開発し、これに関わる特許権(特許第6691280号)を取得するとともに、商標についても出願したと発表した。

 特許の審査において、世界中の膨大な数の特許文献を調査する必要があり、これを適切に行なうためには、特許文献をデータベースに蓄積して、つねに最新の状態に更新する必要がある。とくに、特許文献のデータ構造は発行される国や地域によって、言語や形式なども異なるため、適切に検索できるようなかたちに変換して蓄積することは、特許審査の質を保つために重要なことであるという。

 特許庁ではこの課題に対応するため、実験的にAI技術などを駆使し、言語および特許分類が異なる特許文献を、希望する言語や特許分類にて一括して検索し、管理できるシステム「アドパス(ADPAS)」を開発。そしてこれに関する技術についての特許権を取得したという。

 アドパスは、自ら開発した特許文献検索システムを安定的に自己実施できるようにし、国内ユーザーのみならず、諸外国の特許庁などに広く同技術を活用してもらうことを目的として特許を取得。商標についても出願し、国内審査が行なわれる見込みだとしている。