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Auto Chess、2020年にもSwitchやPS4版がリリース。日本語音声や大会機能なども

モバパオフ会にて、日本のプレイヤーと意見交換を行なうDragonestのAuto Chess担当者。中央でマイクを握るのがCEOのLoring Lee氏

 新しいタイプの戦略型対戦ゲームとして人気を集めている「Auto Chess : OriginのSwitch版やPlayStation 4(PS4)版を2020年に公開したい」。9月29日に都内で行なわれたAuto Chessのファンミーティング「モバパオフ会」にて、同作開発元である中国Dragonestの最高経営責任者(CEO)であるLoring Lee氏が明らかにした。

 Lee氏は、このファンミーティングにおいて、今後の展開予定などについて、日本のプレイヤーに向け、かなり踏み込んだ話をしてくれた。その1つがゲームコンソールであるSwitch/PS4版の公開だ。

 前述のとおり、Auto Chessは、中国で開発されたゲーム。元はDOTA 2のModとして公開されたが、その後、スタンドアロンのゲームとしてiOSとAndroid版が公開され、現在はスタンドアロンのPC版もベータ版が公開中。モバイル版は日本語化されており、日本にも多くのプレイヤーがいる。

 Dragonestでは、日本市場をかなり重要視しており、日本のプレイヤーと直接意見交換したいということで、自身とは直接関係のないモバパオフ会に相乗りするかたちでイベントに参加した。そして、日本ではゲームコンソール機の市場がひじょうに大きいということで、さらなる日本ユーザー獲得を目指すべく、新プラットフォームへの開発を進めているのだという。

 モバイル版については、10月にも実装予定の次バージョンにて、ゲーム内でほかのプレイヤーのプレイを観戦する機能が加えられるほか、中国語、英語に次いで、ゲーム内音声が日本語化される予定であることを明らかにした。

 また、現在、日本を含めた各地域にて、賞金総額100万ドル(約1億円)の世界大会の予選を行なっているが、Lee氏は、今後もこういった世界大会を開催していくとともに、日本だけの大型大会も開催したいと語った。

 このほか、ゲームのアップデートとしては下記のようなことを開発あるいは検討中だという。

  • デュオに向けたゲーム内ボイスチャット機能
  • 4対4モード
  • トーナメント機能(64人や32人など多数が参加し、順位に応じた得点の自動付与機能もあり。年内公開見込み)
  • 試合のリプレイ機能(次の次のバージョンあたりで)
  • デュオにおける日本人のみのマッチング機能
  • アイテムの入手性をいまよりもバランスの取れたものにし、合成の方法も見直す

 Dragonestとの意見交換会は、1時間ほどだったが、Lee氏は質問を受けるだけでなく、かなりの数の質問を自ら日本のプレイヤーに投げかけていた。

 モバパオフ会は、Auto Chessの攻略サイトである「Auto Chess Mobile Party」の運営者が今回初めて開催したもの。24人のプレイヤーが参加し、国内トッププレイヤーの一人であるMarco氏の座学や、4人ずつのチームによるカジュアルマッチ戦、超マニアックなクイズ大会などを楽しんだ。

 なかには女性プレイヤーも3人おり、その内1人はランクがキング、もう1人はクイーンというかなりの腕前で、そういった女性プレイヤーの存在にLee氏は、驚きと喜びを見せていた。