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Microsoft 翻訳アプリ、オフラインでも高精度なニューラルネット翻訳が利用可能に

Microsoftによるオンライン/オフライン翻訳処理のイメージ

 Microsoftは18日(米国時間)、同社の提供する機械翻訳アプリ「Microsoft 翻訳」にニューラルネットワーク技術を用いたオフライン翻訳機能の追加を発表した。これにより、オフラインであっても統計的手法による機械翻訳よりも精度の高い翻訳が可能となる。

 オフライン翻訳は、あらかじめ仕様する言語のオフライン言語パックをダウンロードしておくことで可能となるもの。今回オフライン言語パックにニューラルネットワーク技術がされたことで従来の言語パックと比較して、23%翻訳精度を向上させつつ、同時にファイル容量は約50%程度の削減を実現した。

 Microsoftは2016年から機械翻訳にニューラルネットワーク技術を応用しはじめ、当初は完全にクラウド側で処理を行なっておりブラウザのみでの提供、2017年にはAIアクセレータを搭載したAndroid端末でのエッジ処理(ローカルでの実行)へ適用した。

 昨今のCPUの高性能化とアルゴリズムの最適化により、今回AIチップを持たないiOS、Android、Amazon Fire端末でも利用可能となった。また、Windows向けに近く提供する。

 また、Android端末に限ってオフライン言語パックはサードパーティアプリからもアクセス可能とされる見込みで、現在プレビュー中となっている。正式にローンチすれば、高精度なローカル翻訳機能を援用したアプリが登場すると思われる。