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ネモ、竹内ジョンの両名がプロゲーム大手のTeam Liquid所属を発表
~ALIENWAREは支援を継続。新プレイヤーの発掘にも意欲
2018年3月8日 10:09
ストリートファイターVなどで活躍するゲーマーのネモ氏と竹内ジョン氏は8日、米国のプロゲーマーチーム「Team Liquid」に所属することを発表した。
Team Liquidは、もともとはStar Craft 2のクランとして発足し、現在は約80名の選手を抱える最大手チームの1つへと成長。ストリートファイターVについては、直近までCapcom Cup 2016覇者のナックル・ドゥ選手が所属していた。ドゥ選手との契約は満了したため、同チームに加盟するストリートファイターV選手は、ネモ選手とジョン選手の2名となる。
これまでALIENWAREのスポンサーを受けていたネモ氏は、ALIENWAREからTeam Liquidへの移籍というかたちになるが、ALIENWAREはTeam Liquidにスポンサーしており、ネモ選手に対しては、今後もチームを通じて支援を行なっていく。実際、今回の国内発表はALIENWARE STORE AKIBAにてALIENWAREの主催にて行なわれている。
竹内ジョン氏は、弱冠19歳の若手選手で、今回初めてプロチームに所属することとなる。ジョン氏はこれまで、経済的な理由などから、これまで大きな大会に参加する機会が少なかったが、直近のEVO Japan 2018では準優勝という成績を収めており、スポンサー契約を機に、より多くの大会で良い結果を残すことが期待される。
ALIENWAREマーケティングマネージャーの柳澤真吾氏によると、両選手のTeam Liquidへの加入については、Team Liquid側からALIENWAREに対して打診があったという。柳澤氏は、2016年7月にネモ氏とスポンサー契約をしたさい、この契約を機会に、さらに羽ばたいていき、希望を与えるプレイヤーになってもらいたいとの想いがあったといい、今回のTeam Liquidからのオファーについては、「ついにこの機会が来たか!」と思ったと話した。
ALIENWARE Japanとしては、個人プレイヤーに対する直接的なスポンサー契約はなくなるが、Team Liquidと連携して、ネモ選手、ジョン選手へのサポートを継続していくとともに、今後新しいプレイヤーへのサポートを検討していくという。
柳澤氏は、「ネモさんが社会人プロゲーマーというかたちでいろいろな人に希望を与えたように、ゲーマーやコミュニティに希望を与えるストーリーを作れる人を探していきたい」と語る。
プロプレイヤーとなったジョン選手は、「プロになるという夢が1つ叶った。しかし、これに満足することなく、Capcom Cup優勝という次の優勝に向かって邁進したい。今回の契約のきっかけを作ってくれたのはネモさんだった。実績を作り、ネモさん、そしてお世話になった人やコミュニティに対して恩返しをしていきたい」と抱負を語った。
それを受け、ネモ選手はまず、「ジョンくんのお返しを期待しています(笑)」と切り出し、「最初プロになろうと思ったとき、いろいろな企業に自分を売り込みに行ったが、前例がないと言って断わられた。しかし、ALIENWAREとは考え方が一致し、サポートしていただき、プロゲーマーになれた。そして、プロになってからの方が、以前よりも高い実績を残すことができた。そして、そういった実績をもとに、直近ではスクウェア・エニックスに転職することもできた。ゲーマーを取り巻く環境・業界も変わり、プロになることへの不安要素は減り、積極的に目指してもいいと思えるようになった。今後も、社会人としての仕事とゲームを両立させつつ、同じような夢を持つ人たちに希望を与えたい」と語った。
両選手とも、Team Liquidからの支援を受けることで、これまで以上に海外大会などに参加可能になるが、ネモ選手は「自分に続く人たちへの見本となるため、まずはストリートファイターVで勝利してスター選手にならなければいけないと思っている」と語り、当面はストリートファイターVにのみ専念していくという。
ジョン選手も、今後は別のゲームのプレイも視野には入れるが、まずはストリートファイターVで上位の選手に追いつき、ゆくゆくは追い越すことを目標に活動したいと語る。