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Uber、米ロサンゼルスで「空中タクシー」の飛行実験を2020年に実施

~NASAとの提携も

uberAIRのeVTOLイメージ

 米Uberは、ポルトガル・リスボンにて11月6日~9日の期間で開催される「Global Web Summit」において、空中タクシー「uberAIR」の飛行実験を2020年に米ロサンゼルスで行なうことを発表した。

 これによりロサンゼルスは、ダラスに続いてuberAIRの実験が行なわれる米国内で2番目の都市となる。

 uberAIRは、小型航空機である「eVTOL(電動垂直離着陸車両)」を使って移動するというもの。例えば、ラッシュアワー時にロサンゼルス国際空港からステイプルズセンターへ移動する場合、車だと最大1時間20分かかるところ、30分以内で移動できる(uberXでのSkyportへの移動時間と、飛行時間4分間の合算)という。

 同社では、eVTOLの離着陸拠点となる「Skyport」を20拠点以上有するSandstonePropertiesと提携し、ロサンゼルス国際空港、ダウンタウンやサンタモニカ、シャーマンオークスなどを結ぶルートを構築し、2028年のロサンゼルスオリンピックを目処に、uberAIRの一般商業化を目指す。

 Uberでは今後数カ月かけて、さらなる不動産パートナーとの関係構築を目指し、サービス展開に向けて旅客ルートを増やしていく予定としている。

 また同社は、新しい無人交通管理(UTM)コンセプトと無人航空システム(UAS)の開発に関し、米航空宇宙局(NASA)との間で航空宇宙契約(SAA)を締結したことを発表した。

 都市航空ライドシェアネットワークの運用に向け、Uber が連邦政府機関とパートナーシップを締結するのは今回が初となる。

 今回の合意により、UberはNASAの産業パートナーグループの一員として、UTMの新たなコンセプトとテクノロジーを開発し、小型UASの安全かつ効率的な低空運行の実現を目指す。

 UTMのフライトアクティビティ、ソフトウェア開発、関連する空域運行と技術デモは主要な「技術能力レベル(TCL)」の段階に基づいて行なわれ、Uber では、都市空域運用の要件を策定し技術デモを開発する「TCL-4」に特化して協業作業に取り組むとしている。

uberAIR: Closer than you think (Uber Elevate)