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MIT、LEDの点滅でマウスのアルツハイマー病を治療

~将来的には人間にも応用可能か

 マサチューセッツ工科大学(MIT)は7日(現地時間)、マウスに一定の頻度でLEDの点滅を見せることで、マウスの視覚野に存在するアルツハイマー病の原因とされているベータアミロイドを減らす効果が確認できたと発表した。

 MITは、LEDの点滅をマウスに見せることで脳のガンマ波を誘発させた。ガンマ波はベータアミロイドを抑制し、さらにベータアミロイドが生成するアミロイド斑を破壊する細胞を活性化させる。ベータアミロイドのほかにも認知症の原因と言われているタウ蛋白も減らす効果が確認された。

 MIT教授のツァイ氏は、人間にも同様に効果があるかはまだ分からないが、簡単かつ無侵襲的な手段なため、もしも人間にも効果があることが確認できれば、世の中の患者に与える影響は絶大であると話している。ツァイ氏は今後同技術が人間にも応用できるかや持続性を伸ばせるかを研究するという。