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米VTuber事務所VShojoが閉鎖。資金不足で立て直せず

 米国を拠点とするVTuber事務所「VShojo」は7月25日、事務所を閉鎖することを公式Xにて発表した。

 VShojoのCEOを務めるJustin Ignacio氏は公式Xの投稿で、VShojoがこのような自体に陥ったすべての責任は自身にあるとし、所属タレントやスタッフ、コミュニティに対して謝罪した。その上で、直近数カ月間にわたって、資金調達と経営の立て直しに全力を尽くしてきたが、状況の悪化が止まらず、最終的に事務所の閉鎖に至ったと経緯を説明した。

 過去数年間の事務所の運営においては、「タレントファースト」の追求に向けて、約1,100万ドルの資金調達を実施。短期的な利益ではなく、クリエイターとコミュニティを優先し長く維持していくため、デビューへの投資やコンサートなどのイベント、人材採用などに資金を投入。タレントが自身のIPを所有できるユニークな仕組みも導入していたが、ビジネスモデルを維持するための収益を生み出せず、資金が尽きてしまったという。

 追加の資金調達にも尽力したが、結果的にはこれにも失敗。また、会社が支出した資金の一部が、所属タレントの活動によるもので、本来慈善事業に充てられる予定であったことも後に発覚したと説明している。

 VShojoに関しては、所属タレントだったIronmouseさんが22日、VShojoを窓口として免疫不全財団に寄付した約50万ドルが1年以上未払いだったと告発する動画を公開。これに端を発し、報酬未払いや資金繰り、グッズに関する問題の告発、所属タレントの脱退が相次いでいた。