イベントレポート
HP、Surface風のCore M搭載13.3/15.6型タブレット
~フルHDのTegra K1搭載Chromebookも
(2014/9/5 09:12)
米Hewlett-Packard(HP)は、IFAに併設されて行なわれている報道関係者向けのイベントShowStopperにおいて、Intelから未発表のCore Mプロセッサ(以下Core M)を搭載した、13~15型の液晶を採用した脱着型の2-in-1 PC「ENVY X2」を発表し、展示した。
また、同時にHPはBay Trailを搭載した脱着型2-in-1デバイスとなる「HP Pavilion 10 Tablet」、1,920×1,080ドット(フルHDディスプレイ)を搭載した第2世代の「HP Chromebook 14」なども展示した。
Surface Pro 3と同じような背面スタンド搭載タブレット
ENVY X2は、Microsoftの「Surface Pro 3」と同じような無段階に調整できるスタンドを備えたタブレットだ。オプションでマグネットで本体にドッキングできるカバーキーボード(Bluetooth接続、バックライト内蔵)が用意されており、それを取り付けるとクラムシェル型ノートPCのように利用できる。13.3型、15.6型の2つのラインナップが用意されており、解像度はフルHD。デジタイザペンにも対応しており、OneNoteなどを利用してメモをペンで取ったりという使い方も可能だ。
キーボードカバーと本体の接続部分がマグネットになっているほか、液晶の上部のベゼルに接する部分にもマグネットが入っており、クラムシェル型ノートPCのように持ち運べる。CPUはCore Mが採用されており、13.3型の製品にはCore M-5Y10というプロセッサナンバーであることがシステムのプロパティから確認できた。メモリは4GBないしは8GB、ストレージは13.3型がSSDで256GBないし512GB、15.6型は500GB HDDでSSDキャッシュが搭載されているSSHD。CTOでスペックは選べる。
13.3型が厚さ13.9mm(キーボードをつけると19.4mm)、重量は1.27kg(キーボード付きで1.83kg)となっている。15.6型は厚さ14.9mm(キーボードをつけると20.4mm)、重量は1.83kg(キーボード付きは2.45kg)。OSはいずれもWindows 8.1となる。HPの説明員によれば、発売は10月を予定しており、価格は13.3型が799ユーロから、15.6型は749ユーロからになる予定だ。
550gで10型液晶採用Bay TrailタブレットとTegra K1搭載新Chromebookも発表
HP Pavilion 10 TabletはBay Trail(Atom Z3745D、1.33GHz)を搭載した10.1型のタブレットで、メモリは2GB、ストレージは32GBないしは64GBのeMMC。カバーキーボードが用意されており、マグネットで固定してクラムシェルのように利用できる。液晶の解像度は1,280×800ドットで、10点マルチタッチでデジタイザペンにも対応している。充電用のMicro USB、USBポート、Micro HDMI、microSDカードスロットを備える。タブレット部分は厚さ10.5mm、重量550gで、カバーキーボードをつけると870g。OSはWindows 8.1 with Bing。価格は329ユーロからで10月よりの発売が予定されている。
HP Chromebookの第2世代製品は、ブランド名は変わらずHP Chromebook 14だ。液晶のサイズは14型で、フルHD+タッチ、HD+ノンタッチの2ラインナップ。CPUはIntelのCeleronから、NVIDIAのTegra K1に変更されており、メモリは2GBないしは4GB、ストレージは16GBないしは32GBというスペックになる。バッテリは37Whで、重量は1.79g(フルHD+タッチモデル)。価格は299ドルからで10月半ばより出荷が予定されている。
なお、HPの説明員によれば、どの製品も日本市場に投入されるかどうかは分からないとのことだが、基本的にはグローバルに提供される製品になるとのことで、日本市場でも販売される可能性はありそうだ。