毎年3月上旬に開催される世界最大規模のICT展示会「CeBIT」が、ドイツ・ハノーバーにおいて、3月1日に開幕する。会期は3月1日~5日。
ここ数年、イベント規模の縮小が目立っているCeBIT。昨年(2010年)は68カ国から4,157社の出展があったという最終報告が出されている。今年は現時点で公開されている情報では70カ国、4,200社の出展が予定されているとしており、数字のうえでは昨年と同等規模を維持した格好となる。
ただし、昨年大幅に削減されたホール数が、今年はさらに2つ削減されており、さらに規模が縮小した感は否めない。モバイル業界のイベントであるMobile World Congress(MWC)が2週間前に行なわれたが、PCとスマートフォンの境界線にあるタブレット製品の出展をMWCで行なうメーカーが多かったことも影響していると見られる。
とはいえ、PCやサーバーのコンポーネント、サプライ品、ソフトウェアを提供するベンダーにとっては、2011年度の前半に向けて商談を行なう重要な場となっているようで、台湾ベンダーを中心に主だったベンダーはこぞって参加している。
PCコンポーネントでは、IntelのOak Trailや第2四半期投入のチップセット製品、AMDはLlano、Bulldozerといった次期CPU、1月末にシンガポールでプレビューが行なわれたAntillesことRadeon HD 6990。NVIDIAからはGeForceや3D Visionの新製品など、CeBITでのプレビューが期待されているものも多い。
なお開幕は3月1日だが、報道関係者向けのカンファレンスは前日の2月28日から行なわれる。PC Watchでは連日、展示やカンファレンスの内容をお伝えしていく予定だ。
(2011年 2月 28日)
[Reported by 多和田 新也]