イベントレポート

来年登場のZENAIM製アケコンがTGS 2025で試遊可能。交換用スイッチは先行して販売開始

開発中のアケコン(左)と新製品のARCADE CONTROLLER BUTTON MODULE KIT)右(

 9月25日から9月28日にかけて、千葉・幕張メッセにて「東京ゲームショウ2025」が開催されている。これにあわせ、ZETA DIVISIONブースにてZENAIMの新製品発表会が行なわれた。

 新製品として登場したのは、ZENAIMが開発する独自の磁気式スイッチを採用したアーケードコントローラ(アケコン)のスイッチ交換キット「ARCADE CONTROLLER BUTTON MODULE KIT」。すでに販売を開始しており、価格は2万9,700円。

 ZENAIM KEYBOARDでも用いられている磁気式スイッチを使用したアケコン用交換スイッチ。計15個のボタンのほか、PCボードやハーネスなどが付属しており、既存のアケコンに装着することで、MOTION HACK(いわゆるラピッドトリガー)、温度補正といった機能が利用可能になる。各種設定はZENAIMの専用ソフトウェアを通じて変更できる。

ARCADE CONTROLLER BUTTON MODULE KIT

 ストロークは0.75mmと非常に短く、誤入力を最小限に抑えながら、かつ最速の入力が行なえる深さに設定したという。ソフトウェアでスイッチの個体差を補正するキャリブレーション機能にも対応。MOTION HACK機能は0.05mm単位でオン/オフのポイントを調整できる。無接点構造となっていることから、1億回以上の押下耐久性も謳う。

 開発に際しては、ZETA DIVISION所属のプロゲーマーによるテストとフィードバックを繰り返し実施。微妙な角度の変更やミリ単位の調整など、プロならではのわがままな要望も取り入れながら製品化を進めたという。

キーボードではお馴染みとなったMOTION HACK機能に対応。ストロークも非常に短い
既存のアケコンに取り付けて使う

 なお、今回発売されたARCADE CONTROLLER BUTTON MODULE KITは、既存のアケコンに装着して使うキット品だが、2026年初旬には本スイッチを採用したアケコンの投入も予定。発表会では試作機もお披露目された。東京ゲームショウ2025の期間中は、ZETA DIVISIONブースにて実際に試作機でストリートファイター6を試遊できる。

ZENAIMのアケコンを2026年初旬に投入
試作機もお披露目された。TGS 2025期間中はブースで実際に試すこともできる

 説明会では、東海理化の開発担当者らに加え、ZETA DIVISION所属のももちさん、ひかるさん、チョコブランカさん、鈴木ノリアキさん(MC)が登壇。製品の説明のほか、アケコンの試作機を使用したストリートファイター6での対戦なども行なわれた。

ブースには新型キーボード「ZENAIM KEYBOARD2 mini」の展示も