イベントレポート
【速報】新世代Mac Proを公開。正式発表は2013年終盤
~最新のXeon、デュアルGPUにFire Pro、Thunderbolt 2などを搭載
(2013/6/11 08:11)
米Appleは米サンフランシスコで10日(現地時間)から開催しているWWDCの基調講演の中で、Sneak Peek(ちら見せ)という形で、新世代のMac Proを初公開した。
今年終盤に正式発表されるというMac Proは、Ivy Bridge-EPと推測されるIntel Xeonプロセッサを搭載。最大12コア24スレッドで動作する模様だ。GPUにはワークステーション向けのAMD製Fire Proを搭載し、4Kディスプレイを同時に3枚駆動できるパフォーマンスを持つという。
【11時40分訂正】記事初出時、デュアルソケットとしておりましたが、これは誤りです。お詫びして訂正します。
また、先日Intelが発表したThunderbolt 2を採用し、こちらの転送速度は最大で20Gbpsと従来のThunderbolt比で2倍となる。現在公開されているインターフェイス類は、このThunderbolt 2を6ポート搭載するのをはじめとして、USB 3.0を4ポート、Gigabit Ethernetを2ポート、HDMI出力、音声入出力などが明らかになっている。
筐体デザインは一新され、円筒形のデザインを採用する。サイズも小型化されている。従来内蔵していた光学式ドライブやHDDの内部拡張性などを廃して、追加のストレージなどはThunderbolt 2の利用を推奨するという方向性と思われる。
アクリルケースに入れられているが、本体は基調講演の終了後のホワイエで公開された。その様子をみると、本体内ストレージにはSSDを採用。ECCに対応するメモリスロットは計4本。CPUとGPUは外からは見えない内側に搭載されている。CPUはオンボードということだが、GPUに関してはリムーバブルで、メモリとともにユーザーによる交換が可能だとしている。
講演の中で、フィリップ・シラー上級副社長がインターフェイスへのアクセス性の良さをコメントしていることから、魔法瓶のような底面を採用して設置状態で回転する可能性もある。
あくまで予告的なチラ見せということで、詳細なスペックや発売時期、販売価格などは明らかにされていない。唯一、2013年の正式発表を予告している。
基調講演で紹介された他の製品やOSに関する情報は続報する。