イベントレポート

Inspiron Plusの後継となるCopilot+ PC「Dell 14/16 Plus」発表

Dell 14 Plus

 Dell Technologies(Dell)は、従来はInspiron Plusとして販売してきた一般消費者向けメインストリームノートPCの後継製品を「Dell 14 Plus」、「Dell 16 Plus」、およびその2in1版となる「Dell 14 Plus 2-in-1、「Dell 16 Plus 2-in-1」として発表した。いずれもSoCにはCore Ultra 200Vを採用しており、Copilot+ PCに対応したデバイスとなる。また、3つのモニターを発表した。

Inspiron Plusの後継となる「Dell 14/16 Plus」

Dell 14 Plus

 今回Dellが発表したDell 14 Plus、Dell 16 PlusおよびDell 14 Plus 2-in-1、Dell 16 Plus 2-in-1は、新しいブランドスキームDell/Dell Pro/Dell Maxのうち、一般消費者向けのDellブランドのメインストリーム向けを意味するPlusが付与されたもの。従来はInspiron Plusとして販売されていた製品の後継製品となる。

Dell Proには「Pro」、Dell Pro Maxには「Pro Max」と底面に書かれているが、Dell製品には何も書かれていないことが違い
Dell 14 Plusのディスプレイ

 いずれの製品もSoCにCore Ultra 200Vを採用し、MicrosoftのCopilot+ PCに対応。メインメモリは最大32GB、ストレージは最大2TBまで対応している。

キーボード
左側面
右側面

 14型ディスプレイを搭載しているDell 14 PlusおよびDell 14 Plus 2-in-1は、解像度がWUXGA(1,920×1,200ドット、タッチ対応)ないしはWQXGA(2,560×1,600ドット、タッチなし)で、カメラはフルHD。タッチに対応しているモデルのカメラはIRにも対応しており、Windows Helloの顔認証に対応しているほか、モデルによっては指紋認証に対応している。サイズは314×226.15×14~16.95mm、1.55kgで、OSはWindows 11になる。

 16型のDell 16 Plus/Dell 16 Plus 2-in-1の解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット/タッチ)ないしはWQXGA(2,560×1,600ドット/タッチ)で、カメラはフルHD。本体サイズは356.78×250.6×14.13~16.99mm、2.05kgになる。

 いずれの製品も2月18日から販売開始される計画で、Dell 14 Plusは1,099ドルから、Dell 14 2-in-1は999ドルから、Dell 16 Plusは1,149ドルから、Dell 16 Plus 2-in-1は999ドルという米国での直販価格が明らかにされている。

表1 Dell 14/16 PlusおよびDell 14/16 Plus 2-in-1のスペック(Dell社の資料より筆者作成)
Dell 14 Plus/Dell 14 Plus 2-in-1Dell 16 Plus/Dell 16 Plus 2-in-1
CPUCore Ultra 200VCore Ultra 200V
メモリ最大32GB(LPDDR5x-8533)最大32GB(LPDDR5x-8533)
ストレージ最大2TB最大2TB
ディスプレイ14型WUXGA(1,920×1,200ドット/タッチ)/14型WQXGA(2,560×1,600ドット/ノンタッチ)16型WUXGA(1,920×1,200ドット/タッチ)/16型WQXGA(2,560×1,600ドット/タッチ)
カメラフルHDフルHD
生体認証指紋認証(オプション)/顔認証(IRカメラ/ノンタッチ)指紋認証(オプション)
Wi-Fi/BluetoothWi-Fi 7/Bluetooth 5.4、Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.3Wi-Fi 7/Bluetooth 5.4
バッテリ容量64Wh64Wh
サイズ314×226.15×14~16.95mm356.7×250.6×14.13~16.99mm
重量(最軽量)1.55kg2.05kg
OSWindows 11Windows 11

32型と27型のThunderbolt 4対応と32型QD-OLEDモニター

 Dellは「Dell 32 Plus 4K QD-OLED Monitor」、「Dell UltraSharp 32 4K Thunderbolt Hub Monitor」、「Dell UltraSharp 27 4K Thunderbolt Hub Monitor」という32型モニター2製品、27型モニター1製品を発表した。

Dell 32 Plus 4K QD-OLED Monitor(写真提供:Dell)

 Dell 32 Plus 4K QD-OLED Monitorは、OLEDに比較して応答性やコントラスト比、明るさなどを改善したQD-OLED(量子ドット有機EL)をパネルとして採用した32型のモニターとなる。解像度は4K(3,840×2,160ドット)で、HDR TrueBlack 400のHDRに対応し、DCI-P3 99%の色域をカバーする。

 リフレッシュレートは120Hzで、AMD FreeSync Premiumに対応し、0.03msと高い応答速度を実現している。PC本体とはUSB Type-Cで接続し、USB PDに準拠したノートPCであれば90Wの電力を供給できる。

Dell UltraSharp 32 4K Thunderbolt Hub Monitor(写真提供:Dell)

 Dell UltraSharp 32 4K Thunderbolt Hub MonitorとDell UltraSharp 27 4K Thunderbolt Hub Monitorは、IPS液晶の4K(3,840×2,610ドット)パネルを採用したモニターで、32型と27型の2つのモデルが用意されている。パネルはIPS Blackに対応しており、一般的なIPS液晶と比較して47%黒が引き締まって表示され、コントラスト比が89%改善されている。VESA DisplayHDR 600に対応しており、リフレッシュレートは120Hzまで対応。

 Thunderbolt 4に準拠したハブ機能をもっており、PCにはUSB-C Extended Power Range(EPR)に対応した140Wの給電に対応しており、接続したノートPCなどを高速に充電できる。

 Dell 32 Plus 4K QD-OLED Monitorは米国では3月27日から発売予定で799.99ドル、中国を含むほかの地域では5月22日より提供開始予定。Dell UltraSharp 32 4K Thunderbolt Hub Monitorはグローバルに2月25日から提供開始予定で、米国での価格は949.99ドル。Dell UltraSharp 27 4K Thunderbolt Hub Monitorもグローバルに2月25日から提供開始予定で、米国での価格は699.99ドルと発表されている。