イベントレポート

XPS後継となる「Dell Premium」の14型実機が参考展示

Dellが開発意向表明を行なったDell Premiumの「Dell 14 Premium」

 Dell Technologies(以下Dell)はCESに合わせて、新しいブランドスキームを導入することを明らかにし、今回「Inspiron Plus」の後継となる「Dell 14/16 Plus」や「Dell Pro 13/14 Premium」などの新ブランドに基づいたノートPCなどを発表している。

 今回、一般消費者向けの最上位製品に相当する「XPS」シリーズの後継となる「Dell Premium」に関して新製品を発表しなかったが、開発意向表明が行なわれ、そのうちの1製品となる「Dell 14 Premium」の実機が公開された。

XPS 14後継の「Dell 14 Premium」

Dell 14 Premiumはホワイトとブラックの2色展開

 DellのXPSシリーズは、ハイエンド向け製品として人気を集めている製品で、昨年(2024年)発表された「XPS 13」、「XPS 14」、「XPS 16」は、それぞれ13型、14型、16型のパネルを搭載したモバイルノートPCだ。

 それ以前に「XPS 13 Plus」という製品で採用されていたフレームレスのタッチパッド、キーボードの6列目(ファンクションキーなど)がタッチ形状になっているスッキリしたデザインを採用しているのが特徴で、特にZ世代など、使い勝手だけでなくデザインを重視するユーザーに好評を博していた。

 昨年のCESで発表されたXPS 13/14/16はCore Ultra シリーズ1(Meteor Lake)が搭載されていたが、5月のCopilot+ PCの発表に合わせてSnapdragon Xシリーズを搭載したモデルが追加され、9月には新しいCore Ultra 200V(Lunar Lake)を搭載したモデルも追加されるなど、同じ筐体に新しいプロセッサが搭載されて今に至っている。

 今回IntelからCore Ultra 200H/Uシリーズ(Arrow Lake)などが発表されたことで、それらを搭載したXPS 14やXPS 16などがDell Premiumブランドに変更されて発表されるかと予想されていたが、今回は新製品の発表はなかった。

本体左側面、USB Type-Cが2つ
本体右側面、USB Type-CとmicroSDカードスロットとヘッドフォン端子

 しかし、製品の開発意向表明が行なわれ、Dellによれば2025年の半ばまでに製品化される可能性があるという。今回Dellはその開発中の「Dell Premium」製品のうちの1つになる「Dell 14 Premium」の参考展示を行なった。

フレームレスのタッチパッドとタッチキーを採用している
天板
底面

 Dell 14 Premiumは、XPS 14と同じようにフレームレスのタッチパッドを採用しており、キーボードの6列目はタッチキーになっている。またUSB Type-Cポートは左側面に2つ、右側面に1つ、右側面にはmicroSDカードスロットとヘッドフォンジャックがあるのは同様だ。

 従来モデルとの外見上の大きな違いは、天板のロゴで、従来のXPS 14は大きな円の中に「Dell」というロゴがはいっていたのに対して、Dell 14 Premiumでは円がないDellのロゴに変更されている。なお、展示されていたのは白と黒の2色のカラバリになっていたが、製品で実際にそうなるかは現時点では不明だ。

 今回はあくまで参考展示ということで、採用されているプロセッサなどのスペックは非公開だが、実機では「Core Ultra 7 255H(Arrow Lake-H)」が搭載されていたことを確認している。