イベントレポート

AMD、288GB HBM3eメモリ搭載のAIアクセラレータ「Instinct MI325X」

Instinct MI325X

 AMDは、データセンター向け「Instict」シリーズの新製品として、「Instinct MI325X」を2024年第4四半期に投入予定だと発表した。加えて、2025年に登場予定の次世代アーキテクチャ「CDNA4」についても情報を公開した。

 Instinct MI325Xは、現行のInstinct MI300XからメモリをHBM3eへとアップグレード。最大容量も192GBから288GBへと増え、帯域幅は6TB/sに達し、理論ピーク性能は、FP16で1.3PFLOPS、FP8で2.6PFLOPSを発揮する。

 また、Instinct MI325Xを8基搭載した「Instinct MI325X Platform」では、理論ピーク性能はBF16およびFP16で最大10.4PFLOPS、メモリは最大2.3TBを装備。Instinct MI325X Platform 1台で1兆パラメータのAIモデルを格納できるとしており、競合のNVIDIA H200と比べても、コンピューティング性能、メモリ容量、メモリ帯域幅のすべてにおいて優れていると説明している。加えて、Infinity Fabricにより最大896GB/sのGPU間高速通信も実現している。

Instinct MI325X Platform

 そのほか、2025年に登場予定の次世代アーキテクチャCDNA4についても予告。製造プロセスノードが3nmへと微細化し、メモリは288GB HBM3eを採用しつつ帯域幅を向上するとともに、新たにFP4およびFP6をサポートすることで、パフォーマンスの向上を図るとしている。