イベントレポート

SK Hynix、コンシューマ向けフラグシップSSD「Platinum P31 NVMe」

 SK Hynixは、CES 2020に合わせてコンシューマ向けハイエンドSSDとなる「Platinum P31 NVMe」と「Gold P31」を発表し、展示した。

 SK Hynixは、DRAMやNANDフラッシュを製造する半導体製造メーカーだが、コンシューマ向け製品はあまり広く手がけていない。過去、何度かコンシューマ向けSSDを発売したことはあったが、広く普及するに至らなかった。

 しかし、2019年に本格的にコンシューマ向けSSDの販売を再開し、SATA対応のエントリー向け2.5インチSSDを北米市場に投入。そして今回、CES 2020開催に合わせてハイエンドゲーマーやクリエイターなどをターゲットとする高性能PCIe/NVMe SSDの「Platinum P31 NVMe」と「Gold P31」を発表した。

 Platinum P31 NVMeおよびGolad P31は、いずれもPCIe Gen3/NVMeに対応するM.2 SSDだ。フォームファクタはM.2 2280。

 NANDフラッシュメモリは、「4D NAND flash」というブランドで同社が開発・展開している、積層数128層の最新世代3D NANDフラッシュメモリを採用。また、SSDコントローラにも自社製コントローラを採用しているとのことで、NANDフラッシュメモリの性能を最大限引き出し、トップクラスの性能を実現したという。

 なお、Platinum P31 NVMeとGold P31の違いは容量のみとなる。Platinum P31 NVMeは最上位モデルとして位置付けられ、容量は2TB。Gold P31は容量500GBと1TBをラインナップする。

 シーケンシャルアクセス速度は、いずれもリード最大3,500MB/s、ライト最大3,200MB/sと、PCIe3.0対応SSDとしてトップクラスの速度を実現。また、耐久性にも優れているとし、書き換え容量は2TBのPlatinum P31 NVMeが1,500TBW、容量1TBのGold P31が750TBWとなる。

 いずれの製品も2020年半ばまでには発売したいとし、まずは北米市場での販売を開始したのちにアジアや欧州などへ販路を広げていき、いずれは日本にも参入したいと説明。価格も未定だが、競合製品対して十分に競争力のある価格を設定するとした。

SK Hynixが、コンシューマ向けPCIe/NVMe SSD「Platinum P31 NVMe」と「Gold P31」を米国市場に投入
フラグシップモデルの「Platinum P31 NVMe」。自社製の128層3D NANDとSSDコントローラを採用し、トップクラスの性能を実現。容量は2TB
こちらはメインストリームをターゲットとする「Gold P31」。NANDフラッシュやコントローラはPlatinum P31 NVMeと同じ仕様だが、容量が500GBまたは1TBとなる
アクセス速度は、シーケンシャルリードが3,500MB/s、シーケンシャルライトが3,200MB/sとなり、ベンチマークテストでも公称どおりの性能が確認できる