イベントレポート

スマホの細菌を紫外線で99.99%除菌できる充電ケース

PhoneSoap 3

 CES 2020開催に先立ち、デジタルデバイスメーカーの一部が報道関係者向けに展示を行なうDigital Experienceにて、紫外線でスマートフォンを除菌しつつ充電できるケース「PhoneSoap」が展示された。アメリカではすでにAmazonなどで販売されており、価格は100ドル前後となっている。

 PhoneSoapは少し大きな眼鏡ケースのような形状をしており、なかに各種スマートフォンを入れられる。電源につなぎ、なかにスマートフォンを入れて蓋を閉じると、自動的に除菌がはじまる。内部には、紫外線のなかでも波長の短いUVCの照射器が入っており、約10分間で99.99%の細菌を除菌できるという。

PhoneSoap 3内部。上側の細い管のようなものが紫外線照射器

 本体にはUSBポートとUSB Type-Cポートがあり、ここに自分のスマートフォンの充電ケーブルをつなげば、充電しながら除菌ができる。本体にはケーブル用の隙間があるので、ケーブルをつないだまま蓋を閉じられる。また、蓋を閉じても音を外部に逃がせる構造になっていることから、夜寝るときにセットしても、目覚ましや各種の通知音は聞けるようになっている。

 一説では使ったままのスマートフォンは、公衆トイレの便器よりも細菌が多く付着していると言われる。スマートフォンをかじったりする幼児がいる家庭などに向いた製品と言える。

 PhoneSoapにはバリエーションがあり、PhoneSoap 3が標準的な仕様で価格は約80ドル。6,000mAhのバッテリを内蔵し持ち運んで使えるPhoneSoap Goは約100ドル、なかにQi対応充電台を内蔵したPhoneSoap Wirelessは約100ドル、紫外線照射器の数が2倍で約5分で除菌できるPhoneSoap Proは約120ドル。

 スマートフォン用以外にも、PhoneSoapより27倍の容積があり、タブレットやリモコン、おもちゃなどを除菌できるHomeSoap(約200ドル)も展開している。

HomeSoap