イベントレポート

「ThinkPad X1」シリーズ2機種などの実機写真を紹介

第7代目となった、ThinkPad X1 Cabonの2019年モデル

 Lenovoは、CES 2019開幕に合わせて、ThinkPad X1シリーズ2機種と、YogaブランドのPC3機種を発表した。そのうち本稿では、「ThinkPad X1 Cabon」と「ThinkPad X1 Yoga」、そしてクリエイター向けAiO「Yoga A940」の3機種について、実機写真で紹介する。

ThinkPad X1 Cabon

 7代目となった、ThinkPad X1 Cabonの2019年モデル。従来モデルから基本的なデザインは変わっていない。高さが1mm薄くなってはいるが、見た目には違いはわからない印象だ。それに対し重量は1.08kgからと、ついに1.1kgを下回る軽さとなった。これも、従来モデルから約50gの軽量化のため、実際に持ち比べてみないとわからないとは思うが、実際に手にすると軽さが際立ったように感じる。

 プレミアムモデルとして用意される、カーボンファイバー織り目を目立たせたデザインの天板は、これまでのThinkPadのイメージを大きく崩すことなく違いをアピールするといった印象で、個人的にはかなり好印象だった。

 また、従来は単体カメラのみだったThinkShutterが、Windows Hello対応顔認証カメラでも採用された点も、地味ながら嬉しい進化点だ。

天板。基本的な本体デザインは従来モデルとほぼ同等
プレミアムモデルに採用される、カーボンファイバーの織り目を強調させたデザインの天板。ThinkPadのイメージを崩すことなく違いをアピールできると感じる
本体正面。高さは従来より1mm薄くなった
左側面
背面
右側面
底面
ディスプレイ。サイズは14型で、あらたに4K/HDR 400/Dolby Vision対応パネルが選択可能となった
展示機は単体カメラ版だったが、Windows Hello顔認証対応カメラ搭載時もThinkShutterが搭載されるようになった
もちろんディスプレイは180度開く
キーボードやポインティングデバイスは従来モデル同様の扱いやすさ

ThinkPad X1 Yoga

小型化、薄型化が追求された、ThinkPad X1 Yogaの2019年モデル

 4代目となったThinkPad X1 Yogaの2019年モデルは、従来モデルからフットプリントが小さく、高さも1.8mm薄くなっており、かなり大きく小型化されている。

 ただ、その割に重量は1.35kgからと、従来から50gの軽量化しか果たしていない。これは、筐体素材にやや重いアルミニウム合金を採用しているからだが、それによって薄型/小型化しつつ剛性も高いレベルで確保している。

 なお、全体的なデザインは従来から大きく変わっていない。また、右側面にAES 2.0対応のペンを内蔵できる点も同様だ。

2in1仕様で、従来同様スタンドモードで利用可能
テントモードでの利用
タブレットモード
天板。フットプリントは従来モデルからかなり小型化されたが、デザインは大きく変わっていない
正面。高さも1.8mm薄くなり、携帯性が向上
左側面
背面
右側面
底面
ディスプレイ。ThinkPad X1 Cabon同様、4K/HDR 400/Dolby Vision対応パネルが選択可能となった
こちらも、Windows Hello顔認証対応カメラ搭載時にもThinkShutterが搭載されるようになっている
付属のペンは従来同様AES 2.0対応
ペンを右側面に収納できる点も従来同様だ
キーボードとポインティングデバイス。タッチパッド右には指紋認証センサーを搭載している

Yoga A940

クリエイター向けのAiO PC、Yoga A940

 クリエイター向けとして位置付けられている、27型4Kディスプレイ採用のAiO PC、Yoga A940。ディスプレイを手前に聞き寄せながら倒すことで、設置面に対して25度まで倒せたり、ペン入力に加えて左側面のダイヤル型入力デバイス「Precision Dial」で映像編集時の各種コントロールが可能となっており、さながらMicrosoftのSurface Studioを意識いたかのような仕様だ。

 ディスプレイの角度調節はそれほど大きな力を使わずにスムーズに行なえる。またPrecision Dialの存在も、イラストや映像を扱う機会の多いユーザーにとって、大きな魅力となりそうだ。ただ、付属のペンがAES 1.0対応のLenovo Active Penとなっている点は少々残念。

 PC本体は、ディスプレイ下部のスタンド部に内蔵。スタンド部には、付属のワイヤレスキーボードや、マウス、ペンを置くスペースも用意。また、マウスを置くスペースにはQi準拠の無線給電機能も搭載しており、対応スマートフォンの充電も行なえる。

27型4Kディスプレイは、本体手前に引き寄せながら簡単に角度を調整可能
最も低い状態で設置面に対して25度まで倒せる
25度まで倒して横から見た様子。ディスプレイ前方はテーブル面より下に来ている
ディスプレイを倒すことで、快適なペン入力環境が得られる
左側面のPrecision Dial。AdobeのIllustrator、Photoshop、Lightroom、MicrosoftのWord、Excel、PowerPointなどに最適化されている
付属のペンはAES 1.0対応のLenovo Active Penとなる
左側面
右側面
背面
PC本体はスタンド部に内蔵。スタンド上部には付属ワイヤレスキーボードやマウス、ペンの収納スペースを用意
スタンド部左側面
スタンド部背面の接続端子部分
スタンド部右のマウス、ペン収納部。マウスパッドとしても利用可能
マウス収納部には、Qi準拠の無線給電機能を内蔵し、対応スマートフォンの充電が可能だ