イベントレポート
ASUS、1,000のローカルディミングに対応するプロ向け4Kディスプレイプロトタイプ
~ゲーム機用4Kディスプレイや、モバイル液晶「ZenScreen Go」のタッチパネル搭載モデルも
2018年6月8日 07:56
ASUSは、COMPUTEX TAIPEI 2018会場ブースにおいて、ディスプレイ新製品や開発中のプロトタイプなどを展示した。
Mini LEDバックライトを採用し、1,000エリアのバックライト制御に対応するプロ向け4Kディスプレイ「PA32UX」
PA32UXは、ASUSのプロ向けディスプレイ「ProArt」シリーズの新モデルで、現在開発中のプロトタイプが展示された。バックライトにMini LEDを利用した直下型LEDバックライトを採用し、1,000エリアのローカルディミング制御を可能にしているとのことで、ASUSは世界初のMini LEDを採用するプロ向けディスプレイとしている。
現時点では詳しい仕様は公開されていないが、パネルのサイズは32型で、表示解像度は3,840×2,160ドット。ピーク輝度は1,400cd/㎡、最暗部の輝度は0.003~0.001cd/㎡になるとのことで、超高コントラストの映像が表示できる。
実際の展示機の表示映像も非常に高品質で、液晶ではなく有機ELディスプレイを見ているかのようなクオリティだった。発売時期は2018年第4四半期から2019年を予定している。
ZenScreen Go Touch
ZenScreen Go Touchは、CES 2018で発表されたバッテリ内蔵モバイルディスプレイ「ZenScreen Go MB16AP」をベースに、タッチ操作に対応した新モデルだ。
15.6型フルHDタッチ液晶を搭載しており、バッテリ内蔵型モバイルディスプレイとして世界初のタッチ対応モデルという。接続端子はUSB Type-Cとなっており、DisplayLinkアプリを利用しUSB Type-Cポートを備えるPCやAndroidスマートフォンを接続して利用できる。また、DisplayPort Alt Mode対応のUSB Type-Cポートを備えるPCでも利用可能だ。
本体サイズや重量などの詳しい情報は公開されていないが、MB16APと並べて比較すると、本体サイズは全く同じだった。また、重量もほとんど変わらず、ほぼ同等だった。
ZenScreenシリーズ共通のスタンドとしても利用できるカバーもそのまま利用でき、本体右下には鉛筆などをさして本体を立てられる穴も引き続き用意されている。発売時期は2018年第4四半期を予定している。
プロ向け3辺狭額縁液晶ディスプレイ「PA24AC」
PA24ACは、ProArtシリーズの24型液晶ディスプレイ新モデル。特徴は、上部と左右のベゼルが極限まで狭められた狭額縁仕様を採用している点。また、ProArtシリーズということで表示品質も優れており、sRGBカバー率は99%、色差もDelta-E 2未満となっている。ハードウェアキャリブレーションにも対応している。
また、HDR 10およびVESA DisplayHDR準拠のHDR表示にも対応。接続端子は、DisplayPort、HDMI、DisplayPort Alt Mode対応のUSB Type-Cポートを用意。またUSB Type-Cは60WのUSB PDにも対応しており、接続した機器への給電も可能だ。ディスプレイの表示解像度は1,920×1,200ドット。発売時期は2018年第3四半期を予定。
家庭用ゲーム機向けディスプレイ「CG32」
CG32は、家庭用ゲーム機向けという、ASUS製ディスプレイとして新しいジャンルの製品だ。ディスプレイの仕様としては、4K(3,840×2,160ドット)表示に対応する32型液晶を採用し、DCI-P3カバー率95%の広色域表示、VESA DisplauHDR準拠のHDR表示対応、ディスプレイ同期技術「Adaptive-Sync」対応など、PC向けディスプレイと大きく変わるものではない。
ただ、標準でリモコンが付属し、リモコンでの電源オン・オフや入力切り替えなどが行えたり、スタンドにゲーム機のコントローラを置けるようになっている点、スタンド左右にコントローラの充電が行えるUSB端子が用意されるなど、随所に家庭用ゲーム機向けらしい仕様が見られる。
このほかにも、ROGの環境光制御技術「Halo Lighting」もサポートするという。映像入力端子は、DisplayPortとHDMI×3を用意。発売時期は2018年第4四半期を予定している。