イベントレポート

ソニーモバイル、耳を塞がない無線ヘッドセット「Xperia Ear Duo」

ソニーモバイルが発表したXperia Ear Duo、このように耳を完全に塞がずに装着できる

 ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社(以下ソニーモバイル)は、スペインで開催されているMWC(Mobile World Congress)の初日となる2月25日午前8時半から記者会見を開催し、昨年(2017年)のMWC 17で「Xperia Ear Open-style CONCEPT」として展示した、耳を塞がずに音楽や会話を楽しめる無線ヘッドセット「Xperia Ear Duo」を発売することを発表した。

 Xperia Ear Duoはソニー独自の音導管設計を採用したユニークなヘッドフォンでヘッドフォン本体で生成された音が音導管を通して耳に届く仕組みで、イヤーピース部分で耳を覆う必要がないため、周囲の音などを聞きながら音楽を聴いたり、会話をしたりすることができる。

 このほか、USBとワイヤレスどちらでも利用できるネックバンドタイプのステレオヘッドセットとなるSBH90C、オープンイヤーのステレオヘッドセットSTH40Dも同時に発表された。

音導管によって耳を塞がない

 ソニーモバイルが発表した「Xperia Ear Duo」は、昨年のMWC 17でソニーモバイルが参考展示を行なった「Xperia Ear Open-style CONCEPT」がベースになった新製品。Xperia Ear Duoの最大の特徴は、耳を完全にふさぐことはないイヤーピースにある。

 Xperia Ear Duoはヘッドフォンの本体部分から音導管が伸びる設計になっており、音はヘッドフォンの本体部分で生成され、その音導管を通って伝えられる。イヤーピース部分は完全に耳をふさぐ形ではなく、穴が空いている部分の中央に音導管が配置される。このため、音楽をかけていたり、電話したりしていても耳をふさぐことはなく、周囲の音を聞きながら通話したり、音楽を聴いたりできる。

ブラック
シルバー

 本体は、左右が独立している形状になっており、スマートフォンとはワイヤレスで通信する形状になっている。すでに販売されているXperia Earと同じように操作は音声ないしは、本体部分をさわって行なうジェスチャーにより可能になっており、より直感的に操作できる。

 SBH90Cは、USBによる優先接続とBluetoothのワイヤレス接続の両方に対応したネックバンド型のステレオヘッドセット。USB Type-CケーブルでXperiaと接続した場合には、USBオーディオのデジタル出力が利用可能で、高音質のハイレゾオーディオを楽しむことができる。また、同時にスマートフォンからの給電による充電にも対応。Bluetoothによるワイヤレス接続の場合には、高音質なコーデックであるaptXに対応している。カラバリはブラックとシルキーベージュの2色。

ネックバンド型のSBH90C、このようにUSBで優先接続して利用可能
カラバリはブラックとシルキーベージュ

 STH40Dはオープンイヤータイプのステレオヘッドセット。ケーブルに直結されているリモコンを利用することで、通話や音楽再生の操作ができるほか、GoogleアシスタントやSiriを起動可能。カラバリはブラック、グレー、ピンク、グリーンの4色展開となっている。

ソニーモバイルのSTH40D、ケーブル一体型のリモコンで音声認識機能を利用可能
カラバリはブラック、グレー、ピンク、グリーンの4色展開

 なお、ソニーモバイルによれば、いずれの製品もグローバル向けの発表で、日本市場での販売予定や価格などに関しては現時点では未定とのことだ。