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ソニーモバイル、投影した画面をタッチ操作できるAndroidプロジェクター「Xperia Touch」
~PS4のRemote Playにも対応
2017年2月27日 16:45
ソニーモバイルコミュケーションズ株式会社(以下ソニーモバイル)は、スペイン王国バルセロナ市で開催中のMWC(Mobile World Congress)2017の会場で記者会見を開催し、「Xperia Touch」と呼ばれる新しい形状のAndroidデバイスを発表した。
Xperia Touchは、同社が「Xperiaスマートプロダクト」と呼ぶ、スマートフォンではないXperiaブランド製品の新商品だ。Xperiaスマートプロダクトとしては、既に第1弾製品として、「Xperia Ear」を昨年(2016年)発表・販売していおり、Xperia Touchはそれに継ぐ製品となる。
Xperia Touchは、ソニーが開発した高精細液晶ディスプレイデバイス「SXRD」と、超短焦点レンズを搭載しており、23型~80型の画面までに対応できる液晶プロジェクタ機能を持つ。投影した画面をタッチすることで操作できるのが特徴だ。壁やテーブルなどに投影して利用することを想定しており、動画を見たり、ビデオ通話したりできる。
本体に赤外線センサーとカメラを内蔵しており、その2つを組み合わせて、指の位置を60fpsでリアルタイム処理することで、ユーザーが画面をタッチした場所を最大10点まで検出できる。これにより、複数人で操作することも可能。
Android OSを搭載しており、Google Playのストアにも対応。動画を観るだけでなく、多数のアプリを利用できる。PlayStation 4のRemote Play機能にも対応しており、PlayStation 4対応ゲームを、Xperia Touch経由で画面投影して楽しむことも可能だ。
今春以降に各市場で導入が開始される見通しとのことだが、現時点では日本で販売されるかなどの詳細は不明だ。
オープンイヤーオーディオ技術を採用したXperia Ear Open-styleを参考展示
また、ソニーモバイルはXperia Ear Open-style、Xperia Agentの2つの製品をMWC 2017で参考展示する。
Xperia Ear Open-styleは、昨年のIFAで発表したXperia Earの進化版で、ソニーが技術・研究開発プログラムとして行なった「Future Lab Program」で開発した技術を搭載したオープンイヤータイプのワイヤレスステレオヘッドセット。
基本的な機能そのもの(音声やヘッドジェスチャーによる直感的な操作、ソニーエージェント技術を応用した自然な音声コミュニケーションなど)はXperia Earと同等だが、オープンイヤーオーディオ技術により、周囲の音を聞きながら音楽を聴いたり、会話を楽しむことができる。
Xperia Agentは昨年行なわれたMWC 2016、IFA 2016で参考展示されたデバイスの延長線上にあるデバイス。エージェントがユーザーの顔を認識し、自然な会話としぐさで日々の生活をアシストするデバイスになるとソニーモバイルでは説明している。