イベントレポート

QNAP、8コアRyzen搭載NASを年内投入

写真は最上位のTS-1277シリーズ

 COMPUTEX TAIPEI 2017のQNAPのブースで、AMD Ryzenを採用したNAS「TS-x77」シリーズが展示されている。発売は年内を予定しているが、価格については未定。

 現在同社はIntelのSkylakeを搭載したSOHO向けNAS「TVX-x82」シリーズを用意しているが、本製品はそれよりも一段低い価格帯に抑えるとしている。同社はIntel搭載製品を黒、AMD搭載製品を金色で投入しているが、この特徴を踏襲する。

 同社のこれまでのAMD搭載ラインナップ「TVS-x73」シリーズは、AMD RシリーズのAPUを採用していたが、TS-x77シリーズはRyzenを採用することで大幅な性能向上を実現。加えて、最高構成のRyzen 7 1700搭載時で8コア/16スレッドを実現し、高性能が求められるSOHO/SMBのニーズに応える。

 拡張性にも富んでおり、3基のPCI Express拡張スロット(x8+x4×2)、4基のGigabit Ethernetポート、5基のUSB 3.0ポート、2基のUSB 3.1ポート(うち1基はType-C)を搭載。加えて、内部にも2基のM.2スロットを搭載し、メモリは最大64GBまで増設できる。

 搭載できるストレージのベイの違いで、2.5インチ×2+3.5インチ×4の「TS-677」、2.5インチ×2+3.5インチ×6の「TS-877」、そして2.5インチ×4+3.5インチの「TS-1277」の3機種が用意される。CPUはRyzen 5 1400(4コア/3.2GHz)、Ryzen 5 1600(6コア/3.2GHz)、Ryzen 7 1700(8コア/3GHz)から選べる。メモリはTS-677が8GB固定、TS877が8GBまたは16GB、TS-1277が8GB/16GB/32GB/64GBの4種類。

 音声入出力も搭載、極端な話、別途ビデオカードを追加すれば、PCとして利用することも可能だ。搭載する電源は6ベイ/8ベイモデルが450W、12ベイモデルが550Wとなっている。

 本体サイズおよび重量は、TS-677が224.9×319.8×231.8mm(幅×奥行き×高さ)/7.7kg、TS-877が292.8×319.8×231.9mm(同)/9.05kg、TS-1277が369.9×319.8×234.6mm(同)/11.55kg。

AMD Ryzenの搭載が謳われている
本体背面。インターフェイスが非常に豊富だ
ベイのトレーはツールレスでHDDを固定できる
2.5インチHDDも載せるだけで固定可能
3.5インチベイのうち4基(右)をロックしたところ
2.5インチベイのロック機構