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コーレル、ブラッシュアップした映像編集ソフト「VideoStudio X8」

~動体追跡モザイク機能などが改良

VideoStudio X8のProとUltimateのパッケージ

 コーレル株式会社は、動画編集ソフトの「VideoStudio」シリーズから、最新版の「VideoStudio Pro X8」と「VideoStudio Ultimate X8」を24日より発売する。

 ProとUltimateは、機能面では大きな違いはないが、Ultimateには雲や炎のアニメーションなど、エフェクトが150以上収録されており、映像の表現の幅を広げることができる。

事前に説明会が開かれ、新機能のデモを見ることができた。写真はUltimateで使える新機能「タイムクロック」のエフェクト。動画内にカウントダウン(アップも可能)を表示させられる

 ProとUltimate共通の新機能には、映像内の音声が発せられる箇所でBGMの音量が自動的に下がり、音声を強調できる「オーディオダッキング」、ムービー中の特定のシーンを今までよりも簡単なやり方で一時的に静止させられる「フリーズフレーム」、映像合成機能のオーバーレイオプションとして「加算」、「乗算」、「グレーキー」、映像タイトルをアルファチャネル付きのアニメーション/イメージに変換する機能などが追加された。このほかにも「XAVC S」コーデックによる4K解像度への対応や、ロイヤリティフリー楽曲の搭載、表現のパターンを広げるためのエフェクトも加わっている。

音声箇所でBGMのボリュームを下げる「オーディオダッキング」
ユーザー側で任意に設定することもできる
特定シーンを一時的に静止させる演出を可能にする「フリーズフレーム」
停止時間は任意に設定できる
オーバーレイオプションに追加された「グレーキー」の設定
映像のタイトルをアルファチャンネル付きのアニメーションに変換可能に
10個の特殊効果フィルタが入った「NewBlueFX VideoEssentials II」が追加されている
改善点として、プロジェクト内の選択中クリップにチェックマークが入るようになった
ロイヤリティフリーの楽曲ライブラリ「ScoreFitter」を搭載する

 強化点として目立つのは「モーショントラッキング」で、この機能は動画中の動体(人物など)に追従してモザイクをかけるといった使い方ができる。最新バージョンではモザイクのタイプに長方形だけでなく、円形が加わったほか、モザイクの大きさも変えられるようになった。

強化された「モーショントラッキング」。モザイクを円形で乗せられるようになった

 また、プロジェクトファイル(拡張子vsp)を読み込む際に、プロジェクト全体を1トラックとして読むか、プロジェクト内の要素を独立した状態で読むかを選択できるようになったほか、スクリーンキャプチャ機能はシステムオーディオとマイクサウンドの両方を取り込み可能になり、Windows 8ではWindowsアプリを実行しながらの録画に対応した。4Kのハードウェアアクセラレーションも強化され、Intelの第5世代Coreプロセッサ「Broadwell」をサポート。対応フォーマットに「MKV」も追加された。

エディションと販売形態別の価格表

 エディションおよび販売形態の違いによる価格の違いを以下の表にまとめた。

提供形態VideoStudioのエディション価格(税別)
パッケージPro通常版14,800円
Pro特別優待版9,800円
Proアカデミック版7,800円
Proアップグレード版7,980円
Ultimate通常版19,800円
Ultimate特別優待/アップグレード版14,800円
Ultimateアカデミック版11,800円
ダウンロードPro通常版12,800円
Proアップグレード版6,980円
Ultimate通常版16,800円
Ultimateアップグレード版12,800円

 優待版の購入可能対象ユーザーは、コーレル製および他社製のビデオ編集、写真編集、DVDオーサリングを所有者で、コーレル製ならMovieWriterシリーズ、VideoStudio X3以前のバージョン、PaintShop Proシリーズ、Corel Digital Studio 2010が対象となる。なお、ハードウェアなどに付属しているバンドル製品も対象に含まれる。

(中村 真司)