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ボンサイラボ、80℃の低温で溶解する3Dプリンタ用フィラメント

~小型3Dプリンタ「BS TOY」も発表

「LT80」

 ボンサイラボ株式会社は29日、独ニュルンベルクで開催中の玩具イベント「Spielwaren messe」で、米Polymakrが開発した低温で溶解する3Dプリンタ用フィラメント「LT80」(LT:Low Temperature)および、小型3Dプリンタ「BS TOY」(ビーエス・トイ)を発表した。東京・ビッグサイトで開催中の「3D Printing 2015」にも出展し、市場のニーズを踏まえた上で、2015年末に発売する予定としている。

 個人向け3Dプリンタとして一般的な熱溶解積層方式では、通常、200℃程度で溶解するフィラメントを用いて造形するが、米Polymakrが開発した「LT80」は、低温の80℃で溶解するのが特徴。生物分解性で、米FDA(食品医薬品局)認可の材料を使用している点も含め、子どもが利用する上でも安全性が高い。

 米Polymakrは併せて、130℃で溶解する「LT130」もイベントに参考出品しており、ボンサイラボでは、Polymakrと共同でテスト、改良をしていくとしている。また、現在は無色のみだが、発売時にはカラーバリエーションも用意するという。

「BS TOY」

 同じくドイツのイベントで発表された「BS TOY」は、1辺200mmと小型な筐体の3Dプリンタ。主要部品に全て日本製を採用。LT80を組み合わせたデモを行なっている(通常のフィラメントも使用可能)。

 主な仕様は、最大造形サイズが130×125×100mm(幅×奥行き×高さ)、ノズル系が0.2~0.5mm、積層ピッチが0.1mm(推奨値)。本体サイズは200×200×200mm(同)、重量は2kg。

(多和田 新也)