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JEDEC、低消費電力版DDR4メモリ「LPDDR4」規格を公開

 メモリなど半導体の標準化団体であるJEDECは25日(米国時間)、低消費電力動作のDDR4 SDRAMである「LPDDR4」規格を公開した。

 LPDDR4はLPDDR3とは異なり、2チャネルアーキテクチャを採用。信号転送の距離を短くすることで電力を削減。一方でフットプリントの増加も最小限に抑えたという。I/OインターフェイスはLVSTL(Low Voltage Swing Terminated Logic)と呼ばれる新方式を採用し、信号電圧はLPDDR3より50%低い367mVまたは440mVとなる。動作電圧もLPDDR3の1.2Vから1.1Vへ引き下げられる。データ転送速度は現時点で3,200MT/secとなり、将来的に4,266MT/secへの高速化を目標としている。

 2013年末にはSK Hynix、Samsung Electronicsらがメモリチップの開発を発表しており、正式に規格が公開されたことで量産へ進むと見られる。

LPDDR4とLPDDR3の比較(Mobile Forum 2013のプレゼン資料より)

(多和田 新也)