ASUSTeK、OC向けのX58マザー「Rampage III Extreme」
~R.O.GブランドのRadeon HD 5870カードも

Rampage III Extreme

発売中



 ASUSTeK Computerは、オーバークロック向けのIntel X58 Express搭載マザーボード「Rampage III Extreme」を発売した。実売価格は47,000円前後。

 オーバークロッカーやハイエンドゲーマー向けブランド「R.O.G(Republic of Gamers)」シリーズに属する製品。オーバークロック向けの電源回路「Extreme Engine Digi+」を採用し、オーバークロックの高負荷環境に耐えうるという。具体的には、コンデンサには抵抗が少なく安定した電力特性を持つ「ML Cap(Multilayer type Polymer Capacitor)」、放熱性と伝導率を高めたメタルパッケージ仕様の「FET+」、通常の4倍となる40Aに対応するチョークコイルを採用する。

 また、USB経由で接続したPCからオーバークロックすることで、利用しているOSに負荷をかけない「ROG Connect」機能を搭載。さらに、Windows Mobile 6.1/6.5またはAndroid 2.0以降、Symbian搭載のスマートフォンから同様にオーバークロックできる「RC Bluetooth」機能を備える。

 このほか、CPUとメモリがなくても、電源とUSBメモリだけでBIOSの書き込みができる「USB BIOS Flashback」機能、液体窒素などの極冷環境でもCPUの起動を行ないやすくする「LN2モード」、低温状態であっても起動できる状態にする「Q Reset」を備える。

 フォームファクタはExtended ATX。対応CPUはLGA1366のCore i7。対応メモリはDDR3-2200/2133/2000/1800/1600/1333/1066で、メモリスロットを6基備え、容量は24GBまでをサポート。拡張スロットは、PCI Express 2.0 x16×4、同x4×1、PCI×2。ストレージインターフェイスは、SATA 6Gbps×2、SATA 3Gbps×6。

 バックパネルインターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×7、IEEE 1394、eSATA×1、Gigabit Ethernet、S/PDIF、PS/2×1。また、CMOSクリアボタン、ROG Connect/RC Bluetooth機能のON/OFFボタンを備える。

●「R.O.G」ブランドのRadeon HD 5870ビデオカード
MATRIX 5870 P/2DIS/2GD5

 また、R.O.GブランドのRadeon HD 5870ビデオカード「MATRIX 5870 P/2DIS/2GD5」も発売した。実売6万円前後。

 GPUとメモリクロック、および電圧を設定できるソフト「iTracker 2」が付属したオーバークロッカー向けの製品。ビデオカード上のBIOSに設定データを書き込める機能を搭載するほか、もし過剰な設定で起動しなくなっても、ブラケット部のボタンを押せば一時的に初期設定に戻す「Safe Mode」ボタンを備える。

 また、リファレンスデザインよりも大型のファンを採用することで、冷却性能を13%向上させた「Extreme Cooler」、側面の「MATRIX」ロゴがLEDの色で変化し、動作状況を確認できる機能、GPUやメモリの電圧を表示できる「ProbeIt」ツールが付属する。

 コアクロックは894MHz(Gaming mode時は900MHz)と、リファレンスの850MHzから50MHzオーバークロックされている。メモリはGDDR5で、クロックは4.8GHz。インターフェイスは、DisplayPort、HDMI、DVI-I。

(2010年 5月 26日)

[Reported by 劉 尭]