米AMDは12日、VISION TechnologyベースのノートPCプラットフォームを発表。「Danube」(ダニューブ、ドナウ川)のコードネームだった新プラットフォームで、4コアCPUや新チップセットなどを採用した。CPUおよびGPUの性能向上と、7時間以上のバッテリ駆動を実現したという。
メインストリーム向けは、CPUにPhenom IIの4コア/3コア/2コア、Turion IIの2コア、Athlon IIの2コア、Vシリーズという1コアをラインナップ。モデルナンバーはアルファベット1文字と3桁の数値で、アルファベットがTDP、数値の百の位でシリーズとコア数を示している。
アルファベットはXがTDP 45WのBlack Edition、NがTDP 35W、PがTDP 25Wとなっている。百の位は9が4コアPhenom II、8が3コアPhenom II、6が2コアPhenom II、5がTurion II、3がAthlon IIとなる。
Phenom IIは、4コア/2.30GHzのPhenom II BE X920、2コア/3.10GHzの同X620、4コア/2GHzのN930、4コア/1.60GHzのP920、3コア/2.10GHzのN830、3コア/1.80GHzのP820、2コア/2.80GHzのN620をラインナップ。
Turion IIは2.50GHzのN530、2.30GHzのP520、Athlon IIは2.30GHzのN330、2.10GHzのP320、Vシリーズは2.20GHzのV120が用意される。
超薄型プラットフォームは、Turion II Neo、Athlon II Neo、Vシリーズの3シリーズ5モデル。Athlon II Neoは2コア/1コアがある。モデルナンバーのアルファベットはKで統一されている。
Turion IIは2コア/1.70GHzのK665、2コア/1.50GHzのK625の2モデル。TDPはともに15W。Athlon IIは2コア/1.30GHz/TDP 15WのK325、1コア/1.70GHz/TDP 12WのK125の2モデル。Vシリーズは1コア/1.20GHz/TDP 9WのV105の1モデルが用意される。
チップセットはメインストリーム、超薄型ともにAMD M880Gと組み合わせる。グラフィックス機能として、DirectX 10.1対応のATI Radeon HD 4250を内蔵。ATI Avivo HDや、ATI PowerPlay、ATI Streamなどをサポートする。
なお、VシリーズにはVISIONブランドは使われない。
企業向けのVISION Proもコンシューマと同等の構成をとる。単体GPUはATI Mobility Radeon HD 5000シリーズとの組み合わせになる。
(2010年 5月 12日)
[Reported by 山田 幸治]