アルプス電気株式会社は、マイクロドライプリンタ「MD-5500」の販売を2010年5月末で終了する。サプライ品の販売、修理対応は当面継続する。
マイクロドライプリンタは、溶解型熱転写方式によるプリンタで、アルプス独自のマイクロDOS(Deposition On Silicon)ヘッドの採用により、通常の熱転写方式よりも精細な印字を実現した。
インクは顔料系で、用紙表面を平滑にするMF(メディアフレキシブル)インクの採用もあって印刷用紙を選ばず、耐候性にすぐれていた。また、CMYK以外にも特色インクが使用でき、ゴールドやシルバーなど金属光沢のある箔押しに近い印字が可能で、工芸に近い用途にも使用されていた。
アルプス電気では、最初の製品「MD-2000」を'95年に発売。2000年にマイクロドライプリンタの店頭販売を終了し、直販のみ行なってきたが、今回の処置により、すべてのマイクロドライプリンタの販売を終了する。
(2009年 12月 25日)
[Reported by 伊達 浩二]