8月31日 発表
IDC Japan株式会社は8月31日、2009年6月の国内家庭市場における低価格PCの利用状況を調査し発表した。
これによると、低価格PCの画面表示に対する満足度が低く、イー・モバイル同時購入加入キャンペーンの利用者は1,000円~30,000円未満のマシンを中心に購入し、CULVの認知度は低いが価格面で需要の喚起が期待できるという。
低価格PCを購入するユーザーは、自分の2台目のPCとしての位置づけを理解し、インターネットアクセスの満足度が高いものの、文書や写真の見づらさなど画面表示については満足度が低かったという。
また、イー・モバイル同時購入キャンペーンによるPCの購入価格は1,000~30,000円未満が中心。100円以下で購入しているユーザーは約17%を占める。IDCでは、画面の大型化や解像度の向上により低価格PCの価格が上昇すると予測。イー・モバイル以外の携帯電話キャリアも同様のキャンペーンを始めており、今後も低価格PCは一定量が出荷されると見ている。
CULV搭載マシンについては、価格受容性測定法分析により、一般的なモバイルPCの最適価格帯(ユーザーが希望する価格のスイートスポット)とCULVマシンの価格帯が一致していることから、CULVマシンは低価格PCと競合せず、一般のモバイルPCと競合すると見ている。ただし、CULVマシンを発売しているのは台湾系ベンダーで、国内でのブランド力が弱く量販店での取り扱いが少ない。そのため、コンシューマ市場で広く認知されていないが、今後の認知によりモバイルPCと低価格PCの間を埋める製品へと成長する可能性が高いとしている。
なお、IDC Japanでは、低価格PCを、AtomプロセッサまたはVIA製プロセッサを搭載し、画面サイズが7型~13型未満のノートPCと定義する。
イーモバイルPC購入同時加入キャンペーン利用の有無による低価格PC購入価格 出展:IDC Japan |
(2009年 8月 31日)
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