ニュース

Google最上位AI「Gemini 4 Carbon」。高いサイバー防御性能を実現

 Googleは10月28日、次世代のフロンティアAIモデル「Gemini 4 Carbon」を発表した。開発者や企業、個人向けには近日提供開始予定としている。利用料金は展開時点では導入価格が適用され、100万入力トークンあたり2ドル(約317円、1ドル=158.3円換算。キャッシュ済みの場合は0.1ドル=約16円)、100万出力トークンあたり10ドル(約1,583円)。

 Gemini 4 Carbonは、最先端のサイバーセキュリティ性能と長期タスク能力を備えた最上位モデル。同社が10月14日に発表した「Gemini 4 Argon」をベースとし、持続的なエージェント型ワークフロー向けに構築した。加えて、コーディング、科学的タスク、フルスタックWeb開発、マルチモーダル理解といったさまざまな領域での性能も向上している。

 サイバーセキュリティの点では、脆弱性の検出、検証、修復といった防御タスク全体で高い性能を発揮。社内ベンチマークでは、Argonと比べてセキュアなコード生成の成功率が2倍以上に向上した。また、Chromeチームがパッチ生成に利用した際には、ほかの大規模フロンティアモデルと比べて10倍以上の性能を示したとしている。

 外部ベンチマークでは、脆弱性検出のSEC-bench Proで88.2%、脆弱性のリスク検証のExploitGymで54.8%、根本原因の修正に関するCWE-benchで71%のスコアを記録。競合のGPT-6 AstraやClaude Fable 5.1などを上回る性能を実現したと説明している。

ベンチマーク結果

 また、Argonと同様の多層的な安全性とセキュリティ対策を採用。高品質なコーディング性能を確保しつつ、ショートカットや抜け穴の悪用を抑制したほか、根拠のない主張の削減、曖昧な状況でのユーザーとの連携強化を図った。加えて、指示や作業範囲を超えるような行動の低減や、プロンプトインジェクションへの耐性も高めている。