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RTX Spark搭載PCは10月発売。HermesやOpenClawのワンクリックローカル化も

 NVIDIAは9月3日(米国時間)、ドイツ・ベルリンで9月4日に開幕するIFA 2026に合わせ、Arm SoC「RTX Spark」の第1弾チップ「N1X」搭載PCが10月に発売されることを明らかにした。あわせて、Hermes Agent、OpenClaw、Perplexityの3つのAIエージェントアプリがRTX GPU向けにローカルモデルのワンクリック導入を提供することも発表した。

RTX Spark「N1X」は2構成、10月に発売

 RTX SparkはCOMPUTEX 2026で発表されたWindows PC向けプロセッサで、Blackwell世代のRTX GPUとGrace CPUを1チップに統合し、ユニファイドメモリを備えている。NVIDIAのAIスタックがそのまま動作するほか、1440pでのゲームプレイや大規模3Dシーンのレンダリングにも対応できる。

 RTX Sparkの「N1X」は、2つの構成が用意される。上位構成は、20コアのGrace CPUと6,144コアのBlackwell RTX GPUを備え、ユニファイドメモリは24GB~128GB、ノートPCとミニPCの両方に採用される。下位構成はCPUが18コア、GPUコアが5,120コアとなり、メモリは24GB~32GB、当初はノートPCのみに搭載される。どちらも名称はN1Xで、ユーザーはコア数で構成を選ぶことになる。

 パートナーの新デザインとして、Lenovoが2in1「Yoga 9N」を、AcerがミニPCを発表した。地域ごとの発売時期はOEM各社によって異なるが、10月から可能な限り多くの地域で提供することを目標にしているという。一方ゲーム対応では、gamescom 2026でEAとEmbark Studiosがアンチチート対応を表明しており、「Apex Legends」や「F1」、「ARC Raiders」、「THE FINALS」などがRTX Spark上で動作する。

AIエージェント、やっとワンクリックでローカルAI可能に

 エージェントアプリ側の対応を具体的に見ていく。

 これらのAIエージェントは従来クラウドのモデルを使うのが前提で、ローカルモデルのセットアップは、推論エンジンやモデルをユーザー自身がダウンロードしたり設定したりと、一定の知識とスキルを必要としていた。今回、インストール後に最適なモデルを自動選択し、ダウンロードと設定まで一括で行なう機能が追加される。

 Hermes AgentはRTX GPUとDGXシステムに対応し、WindowsとLinux向けに9月中に提供。直近にバージョン2.0を公開したOpenClawも、Windows版アプリで9月中にワンクリック導入を有効化する。

 Perplexityは8月にDGX Spark向けにローカルエージェント「Perplexity Portable Computer」を投入しており、これをWindowsおよびLinuxのRTX GPU(24GBメモリ以上)にも展開する。Perplexityが独自に学習したローカルモデルを使い、複雑なタスクは自動的にクラウドへ振り分ける。税務や法務、金融など機密データをクラウドに送れない業務で、ローカルエージェントとクラウド検索を同じアプリ内で使い分けられるとしている。

 このほか、推論エンジンの最適化も進めていることを発表した。llama.cppはカーネル最適化や投機的デコーディングの強化、プリフィルの高速化により最大1.9倍のスループット向上を実現。vLLMは新しいXQAアテンションカーネルなどにより、RTX PRO 6000 Blackwellで1.2倍、DGX Spark 2台構成で最大1.4倍の高速化を果たした。これらはllama.cpp、LM Studio、Ollama、vLLMの最新版で利用できることが明らかにされた。