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世界最細を謳うスマートリング「SOXAI RING 2」。新型センサーで正確な睡眠分析

SOXAI RING 2

 SOXAIは、睡眠管理用スマートリングの新モデル「SOXAI RING 2」を発売した。価格は3万9,980円。

 SOXAI RING 2は、従来モデルからセンサーやアルゴリズムを全面的にアップデートし、より詳細かつ高精度な睡眠トラッキングを実現したスマートリング。測定性能を高める一方で、筐体の小型化やバッテリ駆動時間の引き上げを図っており、使い勝手も改善している。

 センサーには独自開発の光電容積脈波(PPG)センサー「Deep Sensing」を新たに搭載。多波長と空間分解の分光技術により、外乱光のノイズやリングの回転、血管走行の個人差などによる影響を抑えたのが特徴。これにより、心拍変化や体温、血中酸素濃度といったデータを正確かつ詳細に取得可能となった。特に睡眠時無呼吸の兆候はより高精度に捉えられるようになったと説明している。

Deep Sensingを新たに搭載
リングの内側にセンサーを搭載
分解機

 睡眠トラッキング機能では、睡眠時間や睡眠時無呼吸の傾向など、7項目の睡眠スコアを算出。日本睡眠学会の専門家が監修したアルゴリズムに基づいており、睡眠の改善に向けた情報もアプリから確認できる。

 加えて、心拍変動などに基づく体調スコア、歩数や消費カロリーを分析する運動スコア、睡眠/体調/運動スコアを総合的に評価するQoLスコアといったデータも確認可能。月経周期トラッカー機能も備える。

データは専用アプリ上で確認できる

 筐体は、幅を6.7mmまで抑えることで装着感を向上。スマートリングとして世界最細を謳っており、装着したままでも気になりにくく、睡眠を妨げないとする。リング外側には軽さや強度に優れるチタン合金を採用し、表面硬化技術のデュラテクト加工を施すことで耐久性も確保した。

 また、100m防水仕様となっており、お風呂やプール、サウナなども装着したまま入ることが可能。小型化を図る一方で、バッテリ駆動時間は従来モデルの最大9日間から最大14日間に延ばしている。

 そのほか、国内で開発製造を行なっている点も特徴。製造に関してはシャープによる技術支援を受けることで、品質の向上を実現したとしている。

幅6.7mmにまで小型化
高耐久設計や防水仕様で一日中着けられる

 リングサイズは、8/10/12/14/16/18/20/22/24/26号の10種類を用意。より幅広いユーザーに対応できるよう、従来モデルから8号と10号が加わった。リングの幅は6.7mm、厚さは2.7mm。重量は2.1~2.7g。

 カラーはシルバー/マットシルバー/マットブラック/ピンクゴールド/ゴールドの5種を展開する。

リングサイズは10種類
カラーは5種類

睡眠に問題を抱えがちな日本人。スマートリングは健康改善のパートナーに

渡邉達彦氏

 12月10日に開催された新製品発表会では、SOXAI代表取締役社長の渡邉達彦氏が登壇し、説明を行なった。

 SOXAIは2021年に創業し、2022年に日本初の健康管理用スマートリング「SOXAI RING 0」を発売。以降もスマートリング製品を順次投入してきた。社名は無病息災に由来する。

ロゴの刷新も行なった

 日本は他国と比べても睡眠に課題があるとされ、調査によれば、働く世代の平均睡眠時間は6時間を下回り、睡眠に悩みを抱えている人は8割を超えている。中には、睡眠不足や睡眠時無呼吸症候群といった睡眠の問題が、生活習慣病などを引き起こし、さらに睡眠に悪影響をもたらすといった負のループに陥るケースもあるという。

 同社では、健康の第一歩はよき睡眠である考えの下、こういった健康課題に睡眠改善からアプローチ。一日中装着しやすいスマートリングの特性を生かして、日常生活の中で自然に健康管理できる世界を実現し、さらには社会保険料の増大や平均寿命と健康寿命のギャップといった社会課題の解決にも貢献していきたいとアピールした。

日本は睡眠の問題を抱える人が多い
睡眠の問題は体調不良や病気の原因に。さらに睡眠に影響する負のループに陥ることも

 また、スマートリング市場については、グローバル/国内ともに年々成長している領域で、特に国内では睡眠やストレス、健康経営への関心の高まりから可視化需要が急増。2025年には大手メーカーも参入してきており、同社としては今後も市場をけん引し、さらなる拡大を目指していくと語った。

スマートリング市場は年々成長。さらなる市場拡大を目指す