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Amazon、AIによる買い物代行機能の停止要求。Perplexityは反発

 Perplexity製Webブラウザ「Comet」のAI買い物代行機能が、Amazonでのユーザーの購入体験を悪化させているなどとして、Amazonは11月5日、Perplexityに対して同機能の停止を要求していると明らかにした。

 Cometは、Perplexityが提供しているAIエージェント内蔵型のWebブラウザ。AIエージェントの支援機能の1つとして、Amazonにログインした状態でAIアシスタントに商品の購入を依頼すると、ユーザーに代わってAmazonで該当する商品を探して購入してくれる機能を備えている。

 Amazonは、この機能がユーザーの購入体験を著しく低下させているとして、Perplexityに対し機能の停止を繰り返し要求してきたという。また、10月31日付けでPerplexityに送った文書では、Cometが自身をほかのWebブラウザのように偽装するといった方法でAmazon側のセキュリティ対策を回避するなど、透明性に欠いていると指摘。その上で、11月3日までに対応が行なわれない場合、法的措置に踏み切るとしていた。

 一方のPerplexityは、この要求には法的な合理性がなく、すべてのインターネットユーザーにとっての脅威であると主張。Amazonが重要視しているのは、AI買い物代行機能でユーザーが買い物しやすくなることよりも、多くの広告を売り込むことだと反論した。その上で、Perplexityはユーザーの権利のために戦っていくと表明した。