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Apple、M5搭載で120Hz対応になった「Vision Pro」。固定力もアップ

Vision Pro

 米Appleは10月15日(現地時間)、M5チップ搭載のXRデバイス「Vision Pro」を10月22日に発売する。価格は59万9,800円から。

 M5チップ搭載版のVision Proは、GPU性能の向上によって最大120Hzのリフレッシュレートに対応したヘッドセット。マルチスレッド性能を強化してアプリやウィジェット、Webブラウジングの高速化を図った。このほか、AI処理性能の向上でPersona(アバターを使用した通話時などでユーザーの動きを反映する機能)の収録や、写真の空間シーンへの変換が現行機のM2と比べて最大50%高速化している。また、ピクセルの描画性能も現行機比で最大10%向上した。

 物理的な面では、頭頂部と後頭部をカバーするデュアルニットバンドを新たに装備して装着感と安定性を向上している。

 主な仕様は現行機とほぼ同じで、モニター解像度が2,300万ピクセル(3,800×3,000ドット)、最大リフレッシュレートが120Hz、色域はDCI-P3 92%、IPD(瞳孔間距離)が51~75mm。イメージングやセンシング、音声処理などを制御するR1チップは現行機と同じ。

 メインカメラはステレオスコピック3Dメインカメラシステム(6.5ステレオメガピクセル、18mm/F2)。このほかワールドフェイシングトラッキング用カメラ6基、アイトラッキングカメラ4基、TrueDepthカメラ、LiDARスキャナ、慣性計測装置4基、フリッカーセンサーと環境光センサーを搭載している。

 稼働時間の目安は通常使用時で最大2.5時間、動画再生時で最大3時間。

 インターフェイスはWi-Fi 6、Bluetooth 5.3、USB Type-C(充電用)。重量は750~800g。

M5チップを新搭載。R1チップは現行と同じ
頭頂部と後頭部をカバーするデュアルニットバンドを装備した